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高校一年生・仮名:Eさん


昼間はまだなんとかごまかせるんですけど、

夜になると、自分がダメな気しかしません。

“今日も何もできなかった”って責めてしまって、

眠るのが怖くなります。




「……夜ってさ、光がない分、心の弱いとこが全部見えるんだよな。

昼間は“平気なフリ”ができるけど、

夜は仮面が外れる。

だから嫌いになるんじゃなくて、

本当の気持ちが顔を出してるだけなんだと思う」


「オレも何度も思った。

“なんで今日も頑張れなかった?”って。

でもそれってさ、

本当は頑張りたかった証拠じゃん。

諦めてたら、責めることすらしない」




蓮司

「夜に出てくる言葉って、だいたい嘘だよ。

ネガティブなほうが、静かな時間だと増幅される。

同じ自分なのに、夜だけ厳しくなるのは不公平だ」


「今日何もできなかったって思うなら、

“生き抜いた”ってことで十分。

学校行った? 息した? 食べた?

それだけで実績だよ。

人は本当に限界だと、それすらできなくなる」



日下部

「……Eさんが夜に自分を責めるのは、

期待してるからだ。

“もっとできるはずだ”って。

その期待が痛みに変わってるだけ」


「夜の思考は、

自分のいちばん弱い場所を狙ってくる。

だから、正しさなんて求めないほうがいい。

夜に湧いた結論は、

朝には別の答えになることが多い」



「夜に出てくる“嫌いな自分”も、

朝になれば少しだけ静かになる。

だから、夜の言葉に人生を預けるな」



蓮司

「眠れない夜は、“終わらない失敗”を想像しがちだ。

でもな、未来はまだ始まってない。

決まってないものに怯えなくていい」



日下部

「……夜に自分を嫌うのは、

まだ自分を諦めきれていない証拠だよ」





🗝 三人からのことば


「夜の悪口は、朝になると半分は嘘になる」


蓮司

「生きてる限り、“今日がダメでも明日に続く”。

それが一番の強さだ」


日下部

「自分を嫌って苦しむ心は、

本当はまだ、ちゃんと生きようとしてる」



無名の灯 答えを持たない相談室3

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