この作品はいかがでしたか?
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『ママー!』
「どうしたの?未彩」
『私ね!大きくなったら巫女さんになるんだー!』
「そう、素敵な夢ね──」
パチンッ
部屋に乾いた音が響く。
『っ……??』
殴られたのだ。
「いつまでくだらない夢見てるのよ」
「巫女さんになる?」
「バカ言ってんじゃないわよ」
「そうだぞー、巫女なんてのはお家が神社じゃないとなれないんだぞー。」
『っ……』
歯を食いしばった。
悔しかった。
自分の夢を認めてくれなかったから。
だってまだ小学生。
そのくらいの夢なんて想像力豊かだねって言ってくれたっていいのに。
ガタンッ
「未彩!!」
私は家を飛び出した。
気付いたら何も無い場所にいた。
『ここは……』
声が聞こえた。
……を……
『え?』
命が……欲しい……
『……』
命とは生命の事だと思った。
だから私は聞こえてきた声にこう問うた。
『どうすればいいの?』
すると、こう返ってきた。
祈れ……お前の望む世界を……
『それだけでいいの?』
返事は返ってこなかった。
だから、肯定の意だと判断し、私の望む世界を想像した。
すると、辺りは光に包まれ、私は意識を失った。
目覚めるとそこは、私が想像した通りの世界だった。
すると、声が聞こえた。
ありがとう、おかげで私は主を見つけることが出来た。
『主?』
お前のことだ。
これで私とお前は一心同体になった。
『え……』
どうせ行く宛もなかったんだろ?
『なんでそれを…』
私の能力は2つ。
“主造物生成能力”と“迷人呼寄能力”だ。
だから、行く宛のなかったお前は呼び寄せられたという訳だ。
『……なるほどね』
『ねぇ、ここで暮らせる?』
もちろんだ。
『じゃあ、暮らしてもいいかな?』
『他にも、行く宛のない人も呼び寄せて』
もちろん可能だ。
『じゃあ、よろしく』
あぁ。
こうして未彩はこの世界を“麗流楼水”と名付けて暮らしていった。
そうして1週間がすぎた頃、現実世界では──
「ねぇ!未彩が帰ってこないわ!」
「母さん…未彩のことは諦めろと警察が…」
「なんでなのよ…!」
「申し訳ありません、組まなく捜索はしたのですが、目撃情報も痕跡もなく……」
「いやぁぁ……」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」
はい、何となく書いてみたかったキャラたちの過去編です。
皆様にご提出いただいたキャラの過去ストーリーも、許可を貰えれば書きたいです←え
それでは、乙れい
ーー2022年2月15日更新
コメント
2件
うぁぁぁ…かこかこかこぉ…… 参加させた人格の過去書いてOKよ!