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部屋着の見慣れた芥さんが、不機嫌そうに目の前に立っている。確かに会いたかった、だけど、
「おまえ閉めんな」
「無理です!帰ってください!なんですか!」
閉めようとすると素早く扉を掴まれ阻止される。グググっと抵抗虚しくそれは開かれ、焦ったように芥さんが話し出した。
「雫ちゃんに言いたいことがあってきた」
「えっ」
「すげぇ大事なこと。聞くだけ聞け」
言いたいこと?しかも大事なことって……まさか。
(この前渡した食費が少なかったとか?)
そうに違いない……。芥さんのことだから食材にこだわってそうだ。だからきっと俺の料理はそんなに安くねぇって言いにきたに違いない。
扉を閉めようとしていた手を緩める。
「……どうぞ」
「……悪いな」
「いえ、悪くなんてないです。 寧(むし)ろ私が悪いので」
私は芥さんを残し部屋の奥に。テーブルの前に座ると、遅れて入ってきた芥さんが私を ****************************
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