好きなんて、言わなければ良かった。
レトさんはあくまでも「親友」なのに。
好きなんて……言ったって……
『叶うわけないじゃん。』
最初から分かっていた事なのに。
好きなんて言ったって付き合える訳ないのに。
『俺は……なんでこんなにもおかしくなっちゃったんだろう』
俺はそうポツリと呟いた。
「おかしくないよ。」
後ろから聞こえる、馴染みのある声。
『レトさん、?』
振り向くと何故かレトさんは泣いていた。
「気づいたんだよ……」
「俺、キヨくんが好きなんだ」
『…は?』
信じられなかった。
レトさんが俺の声を好きになるなんて。
『嘘…つくなよ。』
『合わせなくていいよ。別に。』
俺が泣いたから、レトさんが合わせてくれた。
どうせ、そうなんだよ。
「嘘じゃないよ。」
「俺、本当に好きなんだよ。」
レトさんの顔はいつもより真剣だった。
ふわふわしてなくて
真剣な表情。
『じゃあ。付き合ってくれますか?』
今日で2回目の告白。
「はい。」
お風呂の湧いた音も
ドアの空いた音も忘れて
俺らは抱きしめあった。
コメント
6件
今気づいた...誤字ってルやんん
続き待ってましたー!ついに…!付き合うんだね…!?付き合うんだね!?おめでとぉぉぉ!!!あぁぁぁぁ!!!(?)
1ヶ月ぶりの投稿です。 今日で100個の小説を書きました。嬉しすぎた玄白