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私が 9歳になった その時。
家に帰ると 母は ボーッと 突っ立っていた
お母さん？
「あ……あぁ…………」
そう言うと 母は 台所に向かった
そして 何をするでもなく
何度も お湯を沸かして
溢れる ポットに 湯を注いでいた
母は 若年性痴呆症に なった
She (We never thought of ourselves)
Is leaving (Never a thought for ourselves)
Home (We struggled hard all our lives to get by)
She’s leaving home after living alone (Bye-bye)
For so many years
彼女は出ていった
（私たちは、ずっと自分のことなんて考えもしなかった）
家を離れていく
（誰も、自分自身を大事にする暇なんてなかった）
やっと暮らしていけるようになるまで
私たちは、ただ必死だった
彼女は去っていった
でも、ずっと――
たったひとりで生きていたのかもしれない
長い、長い間
