🖤side
しょっぴーの、顔が赤い。
しょっぴーの心臓の音がとくとくと聴こえる。
俺はしょっぴーの、ピアスの光る耳たぶをそっと触った。
💙「ひゃっ!なに…?」
🖤「好き」
💙「………っ」
耳たぶが赤く染まる。
俺は、しょっぴーを部屋に上げた。
🖤「中、入って。話はそれから」
素直に頷いて、ついてくるしょっぴー。思いがけず後ろ手に余った袖を引っ張られたので、驚いた。
……可愛すぎるんですけど。
俺、もつかな………。
俺の心臓もさっきから早鐘のように打っている。
しょっぴーを大切に愛したい。
もし、今、俺へのしょっぴーの気持ちが、俺の想像どおりだとしたら、無理に先に進むつもりはなかった。
確かめるように、ひとつひとつ、じっくり愛していきたい。
ソファに並んで腰掛ける。
いつもより、身体を縮こまらせてこじんまりと座るしょっぴーが可愛くてたまらない。
しょっぴーはもう、ほとんど泣き止んでいた。
目の端がほんのりと赤くなって、白い頬もほんの少し朱に染まっている。
白い首筋から鎖骨にかけてのラインが、とても美しく見えた。
🖤「あの、さ」
💙「…うん」
🖤「俺、しょっぴーに好きになってもらえたって思っていいの?」
💙「……うん。たぶん」
🖤「なんだか不安な答えだな」
💙「だって、初めてだから。その、男を、好きになったの」
また、しょっぴーが涙声になり始めた。
鼻を啜りだしたので、目と鼻をティッシュで拭いてやる。
🖤「ほら、かんで?」
しょっぴーは素直に、俺に鼻をかんでもらっている。
ここまでくると、恋人というより、子供の世話を焼いてるみたいな気持ちになったけど、素直に従うしょっぴーがただただ愛おしい。
💙「ごめん、もう、泣かない」
🖤「いいよ、泣いてても、可愛いから」
💙「俺が、可愛いから好きになったの」
🖤「好きって思ったら、何もかも可愛く感じられるようになったの」
💙「そうなのか」
🖤「だから、何をしても、しょっぴーが可愛くてたまらないの」
しょっぴーは、何か言いたげに小首を傾げた。
🖤「なあに?」
💙「俺は、めめが可愛いとは思えない」
言葉を区切って、
💙「カッコイイ、って思うんだ」
ああ、もう無理。
俺はぎゅっと、しょっぴーを抱きしめた。
神様。
もし、こんなに可愛い人と結ばれることができるのなら。
俺、もう、本当に、思い残すことはないです。
コメント
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キュンとニヤが止まらへんわ。
口角が上がったまま戻ってこうへん