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翌日。私は打ち所が悪かったらしく、1ヶ月ほど入院することになった。身体中が痛い。でも今日は颯太さんが来てくれるから楽しみだった。来るまでテレビを見たり漫画を読んだりして過ごした。
夕方。面会時間終了の少し前に颯太さんが来てくれた。私は会えただけで嬉しくてたまらなかった。
「恋人ということにしちゃいました。」
颯太さんはそう言った。面会は家族、友達、恋人と会えることになっている。友達でも良かったのに恋人にしてくれたことに胸が高鳴った。
「大丈夫ですか!?」
でもすぐにすごく心配したように話してきた。ひかれたのを見てしまったから当然だ。私は心配かけたくないと思い、元気に振る舞った。すると颯太さんは安心したような顔をした。そして私にお見舞い品として颯太さんのお気に入りのドラマを何枚かくれた。
「気に入ってくれると嬉しいんですけど…また感想聞かせてください。」
「はい!すぐに見ます!」
私は退屈していたし、颯太さんの好みが分かるドラマをくれたのが嬉しかった。ドラマについて語り合うのが楽しみになった。その後少し話してから時間になったので帰って行った。帰ってから颯太さんにあの女の人が誰か聞くのを忘れてることに気づいた。私はドラマを見て話す時に一緒に聞こうと思った。
颯太さんがくれたドラマはすごく面白かった。私がよく見てるものとはジャンルが違ったけどこっちも好きだった。もう1枚のドラマを見ている時だった。
「突然すいません。どんなドラマ見てるんですか?ずっと気になってて…」
そう声をかけてきたのは相部屋の人だった。「あ、自己紹介が遅れました。俺、宗田隼人っていいます。」