コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
人里から遠く離れた神社_博麗神社に、博霊 霊夢はいた。
(……んん……?)
まだ空が暗いのに、何か、外から足音がする。
気配から、妖怪ではないことは分かっている。どうやら人間のようだ。
(こんな時間にここに来る人間…..アイツしかいないわね…)
そう思ったその瞬間、ドアを開ける音がした。
顔をちらりと見ると、ドアを開けたのは金髪の少女_霧雨 魔理沙だと分かった。
どうやら、霊夢の予感は的中したようだ。
「….魔理沙….。こんな時間になに?」
「おっ、起きてたのか!?」
「アンタのせいで目が覚めっちゃたのよ….せっかく気持ちよく寝てたっていうのに…」
「ハハッ!それはすまねえな」
「それで、なんの用なのよ?まさか、『一人じゃ寂しくて眠れないの
ぜ!』なんて言わないでしょうね?」
「ギクッ」
「…はあ…アンタ、これで何回目だと思ってるの?昨日も一昨日も。私、 ゆっくり寝たいんだけど?」
「うう…」
そう。「何回も」。
魔理沙は、『あの事件』のときから、なぜか霊夢に異常な執着をみせるようになったのだ。
妖怪退治に行こうとすれば「私も行くのぜ!」妖怪退治が終わってそろそろ帰ろうとすると「私の家によっていかないか?」断ると家(博麗神社)までついてきて、終いの果てにはお風呂まで一緒に入ろうとしてくるので、霊夢は正直すごく疲れている。
(一体魔理沙は何がしたいのかしら…)
「そこをなんとか!お願いだぜぇ…。もし霊夢が一緒に寝てくれなかったら、きっと私は寂しくて寂しくて眠れなくなっちゃうだぜ…」
「はあ…仕方のない子ね…….今日だけよ、?」
「やったぁ♪」
魔理沙も魔理沙だが、霊夢も霊夢である。毎回のように来る魔理沙に
「今日だけよ」と言いながら、結局毎回のように一緒に寝てあげているのだから。
きっと、なんだかんだ言ってはいるが、霊夢も魔理沙のことを悪くは思っていないのだろう。
<博麗 霊夢>
博麗の巫女としての能力、空を飛ぶ程度の能力を持っている。
ときたまツンデレで、人間=守る対象と思っているが、一応霊夢も人間。だが、その恐るべき強さ、そして儚く美しい容姿から、守ってもらった人間からは女神様と崇拝され、退治された妖怪も霊夢に惚れるほど。噂に聞いたことがあるだけの人間は、一度でもいいから助けられてみたい、と思っているらしい….
<霧雨 魔理沙>
魔法を使う程度の能力を持っている。
人間だが非常に高火力の魔法を使う。
しかし、攻撃魔法以外はなぜか使えず、補助魔法を使えばかけられた相手の攻撃力がダウンし、回復魔法を使えば状態がますます悪化してしまう。
それ故に人里にいる人間たちからは忌み嫌われている。
だが、そんな環境にも立ち向かえる強い精神を持ち、裏表のないまっすぐな性格。