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「あんたがヒロユキって奴かい?思ったよりひょろっちぃじゃないか」
これはゴリラの獣人か?
目の前のでかい……人?は顔に大きな傷があり。
ミクラル王国の紋章がデカデカと背中に書いてある鎧を着ていた……だが鎧はボロボロで緑の体液がこびりついている。
ジュンパクも同様、腐敗臭を放ちながら全身に緑の液が赤い海賊服に付いていた。
「……誰?」
「な!?誰とは失礼だね、あたしゃこの国の代表騎士だよ」
「……代表騎士!?」
俺が驚いているとユキが説明を始める。
「あのモヤの正体はモンスターの小さい奴です」
「……小さい奴?」
「はい、あれがボスとすると眷属の様なものでしょうか……人間サイズの中くらいの奴と1センチくらいの小サイズが人々を襲ってました」
「……大丈夫か?」
「はい、不思議な事にアイツらは私たちが攻撃しなければ襲われる事はないんです……まるで何か条件があるみたいです」
「……ふむ?」
「ま、ミー達は頑張って助けてたんだけどね〜兄貴ほめてほめて」
「……良くやった」
「えへへ」
そこまで一区切りして代表騎士が話し出した。
「さて、じゃぁ何があったか詳しく、あたしから話すよ」
「……」
「何だい?そんなに人の顔を見て、ん?良く見たらあんた、いい顔だね、あたしのお婿にしてやろうか?」
「ミーの兄貴に手を出すとはいい度胸じゃない、ゴリラ女」
とんでもない事を言ってきた代表騎士に、これまた体格差がかなりあるのにつっかかるジュンパク……すごいな、あいつ。
「あぁ?誰がゴリラ女だとこのオカマ野郎!」
「オカマなんてこの国では一杯いますー、でもゴリラ女なんていませーん!」
「こいつ!」
「コラ!ジュンパク!謝りなさい!」
「ぐぇ!ユキ姉貴ぃ……痛いよー」
ゴツンとまたジュンパクはユキに殴られる。
「ごめんなさいゴリ……代表騎士さん、ジュンパクにはきつく言っておきますので」
「今あんた何か言おうとしてなかったか?」
「気のせいです」
「まぁいい……とにかく、あたしが見た外の様子を話すよ」
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