テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,208
253
145
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
▋▋▋▋▋Komm her, du brauch@@▋█_ keine Angst zu h▋▋▋▋▋.
@ ███▋█▋,
███
「…どうして▋見つけられない?」
「……まだ、まだ探さないと▋いけない?」
___
「向こう側…っふふ、あはは!」
「レイラーさん……」
「…私、嬉しいよ…」
レイラーはきょとんとした。
八幡宮のその目には相変わらず色々な感情が混ざりあっているが…悦はそれを、全て塗り替えるほど大きなものになった。
八幡宮はニヤリと笑い、レイラーを見やった。
「…私の家に来て、っふふ、空の向こうの話をしてあげるから。」
「…わ、分かった…?」
レイラーは困惑していたが_少しばかり楽しそうな顔をしていた。
_2人は、ボロボロになったアスファルトの道を歩いていた。
「…少し話そうか、空の向こう_宇宙の話。」
レイラーはゆっくりと頷いた。
少し_困った顔をしていたが、レイラーは固唾を飲んだ。
そして、八幡宮の言葉を待った。
「…私たち人間は…元々”別の星”に住んでいた可能性がある。」
八幡宮は最初に、そう断言した。
「かみさまに会ったんだ_。そして私たちが見ることもなかっただろう宇宙を見せてくれた。」
「…見ることもなかったであろう宇宙?」
「それは…えっと、この星空の上ってことですか?」
レイラーは聞く。
この八幡宮の言葉は_何も知らぬレイラーにとっては、分からないものであった。
_朝を知らせる 陽が、はるか向こうから2人をゆっくりと照らそうとしていた。
八幡宮は2人を照らそうとするそれを指差す。
「あれも…」
「…陽は…元々、別の星の名前をもじったような…そんな気がするんだよね。」
八幡宮はそう良い、ゆっくりとレイラーの方を見た。
そんな八幡宮を見た後、水色に染まろうとする空を見渡した。
今、この空からはとうに消えていたが_レイラーは気になっていた。
「…月」
レイラーはこぼれ落ちるかのように言った。
_そう、ずっと気になっていたが、八幡宮に異変があったため聞けていなかったこと。
_月は、なんだ?
存在しなかった_そう言っていた気がする
それなのになぜ見えている?
「…月、無かったんですよね?」
なら、あの月は…
_私たちの見る月は、本当に月なのか?
「月は…なんなの?」
レイラーは、言いづらそうにしながら聞いた。
「歴史では、実在するって言ってた気がするけど。」
八幡宮はレイラーが問うそれにも_笑って答えてみせた。
「…月は、偽物みたい。」
レイラーは驚いた。
あまりに普通なトリックなのかもしれない。
だが_
歴史の根本が、たった一言でひっくり返ってしまったのだ。
「…あれは…まぁ、私の予想通りってとこかな。」
レイラーは瞬きをし、陽を少し眩しそうに見つめながら聞いた。
「…言ってたね、そういえば。」
「…もしかして、 先人が作ったってこと?」
八幡宮は頷いて、空を見渡した。
「…私、思ったんだ…」
空の全てを見渡すかのようにして、八幡宮は静かに言った。
「この空そのものが、ぜーんぶ偽物なんじゃないかな?って。」
「…また、面白くなってくるのかなって…あと…」 八幡宮は視線を正面へ戻した。
どこかに消えていきそうなくせに、ボロボロな白衣で隠されているが、強い信念をたたえる立ち姿を、レイラーは見つめた。
八幡宮は振り返った。
そして、普段からは考えられないほど_優しい目をしていた。
「レイラーさんがまた、研究に興味を持ってくれたのが…何より私は嬉しいんだよね。」
不器用に笑う彼女は、本当に綺麗に思えた。
狂っているくせに、彼女の優しさは残っていたみたいであった。
「…また、私は孤独になるのかなって…そう思ってたから。」
「…八幡宮さん…」
レイラーのぎこちない笑顔と、滴り落ちてしまいそうな涙が_レイラーのいっぱいの感情を表しているようであった。
「っう、わたし、もう…」
今度は八幡宮が、 レイラの手を優しく握った。
2人は向かい合って、陽に照らされた2人は、ぐちゃぐちゃなのに、それでも美しい_そんな顔をして笑いあった。
「自分でも、なんでか分からない、けど…」
レイラーはそう言って、一息吸うと、泣きそうな目で、八幡宮に言った。
「八幡宮さんの……追い求め続ける姿に…感化されたんです。 」
「…まだ、やり直せるかなって…っそう思っちゃったんです。」
八幡宮は、優しく笑って、呟いた。
「…そっか。…良かったぁ…」
そんな八幡宮の呟きは空の上へとまるで空の上へ、透明な煙のように昇って消える。
八幡宮の家に向かう途中_2人は雑談を交わすことはなかった。
_2人は、それでもいいや_なんて思ったからだ。
余計な話をせずとも_きっと、気まずいなんて思わないだろう…そう思ったのだ。
2人は朝日に向かって歩いた。
まるで物語のエンドロールのようだ_だが、2人の物語は…ここからが第2の始まりなのだ。
「ね、レイラーさん…」
八幡宮は、切ない目をして言った。
「無理は…絶対にしないでね?」
_風がひゅう、と2人の頬を撫で、その冷たさが身体に残った___。
八幡宮はレイラーから2歩ほど前に出て、風に揺られるがまま立った。
「…行こっか!」
八幡宮は振り返り、心の底からの笑顔を見せた。
それは、肌寒い空気すら忘れさせてしまうほど、あたたかいものであった。