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雨💧のさぶ
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眠い目を擦りながら身体を起こす。
カーテンの隙間から漏れる朝日が眩しい。
現在時刻は6時。丁度いい時間帯だろう。
リビングへ向かい、朝食を摂る。
昨日準備をしておいたためとても楽だ。
今日の朝食メニューは卵サンドである。
我ながら上手く出来た完成度であった。
着替えたり諸々の準備を済ませ家を出る。
少しずつ暑くなっていく季節。
新学期から2ヶ月程経過し、慣れ始めの季節。
もうすぐ様々なイベントがある。
テストや体育祭、終わったら文化祭がある。
部活動も忙しい。
クラスは相変わらず騒がしい。
体育祭がどうの、放課後がどうの、他クラスがどうの。
数人の友達と挨拶を交わし、席に着く。
窓際後ろから2番目の列。
一番後ろが楽だとも思われるが、それ故に警戒はされるのでこの席が一番楽である。
先生の長い話を横に流す。
(あ~ぁ、早く時間過ぎないかな…
・・・
「やっ、と終わった…」
授業が終わり、昼休み。
楽しみにしていた時間が来た。
楽しみなのは昼食だけではない。
あの人に会えるから。
「お腹すいた~…」
in屋上
『あっ!やっと来た!』
『遅いよ、もぉ~…!』
「笑、さーせーん」
『まぁいいよ、早く食べよ!』
『お腹すいた!』
「そっすね、」
「いただきます。」
『いただきまーす!!』
この人は俺の先輩。
委員会も面倒だけど、先輩が居るから入ったし、頑張れる。
俺の好きな人。
だけど
好きになっちゃいけなかった。
『おいひ~!』
ご機嫌で弁当を頬張る姿も愛おしい。
貴方の全てが好きで、大好きで。
恋だと自覚したのは最近で好きと自覚を持ったならば、とことん好きで居たい。
片想いなら、片想いらしく。
『…』
『、い、くん…』
『ぁ…いくん』
『青井くん!』
「はッ、はい?」
『いや、ボーッとしてたから…』
『ご飯、食べないの?』
「あ〜、すいません、」
「考え事してて、…」
『それならいいけど…』
「…卵焼きいります?」
『…!』
『いいの…!?』
「笑…」
「どうぞ?」
『やった〜!!』
本当はあまり卵焼きは作らない。
手間が掛かるから。
でも好きな味を調べて、沢山作ってみて、貴方の反応が嬉しくて
貴方と過ごす時間が楽しくて。
でも先輩は受験とかで忙しいから、
楽しく過ごせるのは後少し。
「先輩、そろそろ戻ります?」
『うん、そうしようかな』
「…」
『じゃ、またね!』
「…また」
振った手を隠す様に下へ戻す。
何だか自分の行いが恥ずかしくなってしまって
早歩きで教室へ戻る。
見たくなかったから。
まぁでも当たり前か。
あんなに楽しそうな先輩は初めて見た。
照れくさそうに笑う先輩を。
横に並べばお似合いの恋人同士。
嫌だった。嫉妬でどうにかなりそうで。
ズキズキと胸が痛む程、この恋が虚しく感じてしまうから。
以前先輩から相談を受けた。
告白をされた。
付き合おうか迷っている。
自分自身もその人の評価が高い。
自分自身も……
その人の事が好きである、と。
すぐに止めたかった。
俺のモノにしたかった。
でも先輩は俺を後輩としか見ていないから。
ましてや男の俺を。
恋愛対象としては見れないだろう。
(あ~、クソ……何で、こんなに……
全てが嫌に感じてくる。
こんなに弱々しい自分が先輩とは不釣り合いで
こんなに先輩が好きなのに
負けてしまったという感情を勝手に持つ自分にも、嫌気が差していた。
コメント
1件
読了したよ〜!!📖💙 第2話、切なさが胸にグッときた…! 「好きになっちゃいけなかった」って台詞だけで、 もうこの恋の行方が想像できて苦しくなる😭 先輩の嬉しそうな笑顔を見て喜びたいのに、 隣に並ぶのが自分じゃなくて嫉妬する主人公の心情が すごくリアルで伝わってきた…好きすぎて辛いね。 卵焼きに込めた想いもエモすぎた…! 次話も絶対読むよ🌸✨