あの時うんと答えていたら、俺はどうなっていただろう。
こうして母さんを辛くすることはなかっただろうか。
「ごめんって!やめろよ!____!」
そいつは俺の苗字を言った。でも、記憶にない。苗字なんて。前世なんて。
「蕗亜。やめとけよ…山ちゃんにバレたら俺が死ぬ。」
「山ちゃん…ねぇ。山佐部せんせ?あいつ、俺に構わねぇからな。w」
「だからだ。」
塩だなぁ。こいつも。名前、忘れたけど
数時間がすぎて俺はいつものポジ、体育館の裏にきていた。俺の縄張りだ。
ここで青春つくろーなんて考える馬鹿はいない。
「おいおいw悠花さぁん?w大丈夫?w」
は…るか?聞いたことないな…。……あ゛?ここで喧嘩ァ?
「おい。お前ら何してんだよ。俺の縄張りだぞ」
「げっ…おいて、撤収するぞっ!」
そいつらは即座に撤退してった。死ね
「おい。」
俺は白髪の”はるか”とやらに近づいた。
「っ!ご……なさ…」
「あ?」
「っ!」
酷く怯えている。
「?」俺は白髪の顔を覗き込んだ。
「わ!すっげ!お前ハーフ!?」
「!?え。あ、うん…」
「きれーな眼だな!碧い…」
「…。ありがと…」
「ちゃんと喋れんだな。あ、俺、蕗亜(ろあ)。お前は?」
「はるか。悠花。」
「知ってた。」
「え!?なのに聞いたの…」
「まーいいだろって!よろしくなっ!ていうか俺が怖くねーの?」
「…別に…てか。君のこと知らなかったし…」
「ふーん」
俺を知らないやつはほとんど居ない。ま。いいや
それから俺らは絡むようになっていった。
暇があったら悠花と話して、雑魚どもと喧嘩して。その繰り返しだった。
そしてあいつと会ったのは数日がたった頃だ
「は?」
「だから。五月蝿い。黙れ」
こいつは幸雫(ゆきな)。読書家と言っても過言ではない真面目。くそ真面目
「俺のどこがうるせぇんだよ。」
「蕗亜…やめなよっ…」
「るっせ悠花。黙ってろ」
「うぅ…」
「お前ら2人がキャッキャとおしゃべりしてる間僕は本を読んでるわけだ。邪魔しないでくれるかな」
「公共の場でおしゃべりをしていてそれを聞いて読書できない〜て赤ん坊かよ。我儘さん?」
「お前らもお喋りが絶えないなんて子供か。幼稚園児か」
「あ゛?」
「や、やめてよぅ…」
「は、悠花…?泣くほどか?」
「チッ。びーびー泣くなや。めんどくさいなぁ。」こいつ…
「お前なぁ…(呆れ)」
「…驚かへんの。関西弁」
「世界には色んな人がいるし。別に。そんなことで驚いてたら生きれんわ。ばーか」
「僕がハーフなの驚いてたくせに。よく言うよ。」
「お、おい!⸝⸝⸝」
「偉そうなこと言っておいてw」鼻で笑いやがった。むかつく
「____くんが喋ってるの初めて見た…」
「____くん読書家だもんねw」
苗字…。聞こえない。聞こうとしたくもないけれど。
「うし。おい幸雫。」
「名前…気安く呼ぶな。蕗亜だっけか」
「俺。苗字知らねぇんだよ。」
「名簿見ろよ。ていうか聞いた事くらいあるだろ」
「聞こえない。苗字。そこだけ回線が切れたみたいに聞こえなくなる。見えないんだ。ぼやける。
鉛筆でぐしゃってしたみたいに。」
「変なやつ。まぁ、俺も。漢字が見えないんだ。書けはする。生死に関することだけだけど。」
「へぇ。…。僕も。虐められるときだけ、プラスの感情がシャットアウトされるんだ。
抵抗しようとしないでしょ。僕」
「まぁ一種の”きょーつーてん”だよ!俺も、お前らも心配することねーってことだ!分かるか?」
「うん。そうだね…!」
「友達ごっこは御免だけどな」
「あ、あと幸雫。僕ってやめろ。」
「なんでだよ」
「きもいw」
「はぁ?だいたい蕗亜、お前は客観的に見ることを知らないからそんな一方的な発言をするんだ。それに…」
「変な言語話すなよ!日本語話せ!」
「喋ってるわ阿呆!」
「ふふっ」
「なんだよ悠花ぁ」
「楽しいなぁって!」
「………そうか?」
「うん!」
「わかんねー。ハル、不思議ちゃんだからな」
「ハル…?」
「あだ名みたいな?こっちの方が友達っぽいだろ?」
「子供か。」
「子供だわ!未成年!」
「馬鹿が」
「お前もユキって呼んだるわ!」
「やめろ!」
〜出会い〜 終
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初期組わっほーい\( ˆoˆ )/
自己満w