目黒side
目「……なんで、生徒会、やめます。」
遡ること数日前。
目「ねぇ、せんせ、?今日も、お願いっ、❤︎」
先「う、うんっ、❤︎」
目「いー子。んじゃあ、ご褒美ね。((口付」
?「君ッ、!!何をしてるんだっ、!?」
目「あっ、バレたッ、」
?「目黒っ、!? 何をしてるんですか、先生、!?」
先「えッ、と、」
?「職員室に来てください。目黒は帰れ。」
目「…はぁい、」
あぁあ、バレちゃった。
次の日。
案の定、呼び出された。
昨日見つかった、教頭に。
教頭「……女の先生を虜にして、成績上げてたって本当か。」
目「……そうですけど、何か?」
教頭「何か、じゃない‼️ ……生徒会はやめろ。成績上位じゃねぇんだろ。」
目「……」
結構、生徒会、気に入ってたのに。
_____
目「…ってことで。」
深「……めぐ…」
目「……んじゃあ。」
悔しかった。
居場所がどんどんなくなっていく。
大好きだった、生徒会。
離れることになってしまった。
……俺が悪いんだけどッ、
向かったのは、屋上。
風に当たると、落ち着く。
あの方法、結構気に入ってたんだけど。
先生とキスするだけで成績上げてもらえる。
テストの答えもらえることもある。
楽、だったのになぁ、
ガチャガチャ、
ドアノブが開く。
目「……なんだよ、冷やかしに来たのか?」
イラっとした口調になってしまった。
水「いえ、……目黒さん、ほんとなんですか、?」
目「……ほんとだよ、」
水「……私には、そういう人に見えなかったですけど」
目「……うぜぇんだよ、勝手に理想像作って。ほんとの俺って、どこなんだよ。」
水「……」
気だるかった。
全員、俺の顔目当て?
理想作って、冷たくしたらすぐ離れて。
嫌なんだよ。
もう、期待なんて、したくねぇんだよ……
水「……目黒さんは、居場所があるんですか?」
目「……え?」
水「私なくて、笑 ……最近ちょっといいなぁ、って思ってるのが生徒会なんです。」
目「……俺も、かも」
水「…戻らなくていいんですか、?」
目「……許されねぇんだよ。」
水「……きっと、受け入れてくれますよ、」
目「……でも、生徒会に入るには上位、」
水「……実力、実力で取ればいいんです。」
目「……はッ、できると思ってんの?」
水「はい、思ってます。」
ちっともふざけてない、というような。
まっすぐ見つめてくる瞳を、少しだけ、少しだけ信じてみたくなった。
目「……んじゃあさ、最後まで、責任取ってくれる?」
ゆっくり、目を合わせる。
そうすると、瑠奈は、少しも目を逸らさずに、言った。
水「はい、最後まで、応援しますっ、笑」
それから、一緒に謝りに来てくれた。
水「目黒さんも、反省してますッ、次のテストまではっ、」
目「……お願いしますっ、!」
初めて人に頭を下げた。
教頭先生は驚いた顔をして言った。
教頭「……う、うむ……まぁ、いいだろう。
その代わり、次のテストで取れなかったらやめろよ?」
目「はいっ、!」
それから生徒会室にいくと、必ず勉強に付き合ってくれた。
水「今日も作ってきたよ。今日は計算メインにしてみた‼️」
そして毎回、復習プリントを作ってくれていた。
忙しいはずなのに、
水「解いてみて?」
ここまでやってもらってるのに、断るなんて手はない。
首を縦に振って、鉛筆を手に取る。
目「…んー、」
水「あ、そこはね。二次関数を使うといいかもっ、!」
目「あぁ、…ありがと、」
優しく教えてくれて、責任をとってくれるんだ、って。
信じていいのかもっ、って思い始めていた。
渡辺side
瑠奈は、お姉さんが合格して上位9位って言ってたけど、瑠奈が受けたテストでも取れている。
めちゃめちゃ賢いんだろうか。
それとも相当な努力家なのか。
どちらにしても、大好きだ。
目黒の方ばっか見ずに、こっち向けよ……
そんなこと言えるはずもなく、口の中で消えていく。
そして、テストの日がやってきた。
目黒は瑠奈と一緒に祈っている。
……いいなぁ、
ここの学校は全学年一緒に講堂で受ける。
試験開始、という合図があり、一斉に紙をめくった。
深「……みんなで結果見るぞ。」
岩「まず、阿部。」
阿「一位。」
向「ラウール。」
ラ「…2位、」
宮「翔太、」
渡「4位、」
阿「佐久間?」
佐「5位、」
岩「ふっか、」
深「3位、」
佐「照っ、!?」
岩「…7位、」
渡「涼太、」
宮「8位、」
ラ「康二くん、!」
向「6位、」
目「瑠奈は?」
水「……9位、」
深「これでめめと、同点だったら……」
目「……10位、」
……
生徒会は、9位まで。
岩「何点?」
目「463、」
水「467、」
渡「くっそ、」
水「ごめんッ、」
目「なんで謝んの?」
深「俺らは、この10人がいいんだよ、」
阿「…ん、?ここ採点ミスじゃない?」
水「えっ、!?」
ラ「ほんとだ、ここ間違えてる。4点だから、」
目「どう、てん…?」
目黒side
目「教頭っ、!」
教頭「なんだ?聞いたぞ、4点差で10位だってな。どんまいだなっ、笑笑」
目「いいえ、俺は9位です。」
教頭「は?負け惜しみか?笑笑」
目「採点ミスがありました。俺は9位です。」
教頭「なにっ、、?」
目「……俺だって、できます。俺の居場所は、俺が守るっ、」
教頭「……ぐっ、」
悔しがる教頭を背中に、部屋を出た。
水「よかったねぇ、よかったねぇ、!」
泣いて抱きついてくれる、瑠奈。
ほっとした瞬間、俺は膝から崩れ落ちた。
“ 愛のフレーズも カッコつけた声も
真っ直ぐなキミの前じゃ意味ないや
コピー&ペースト 溢れかえる
ありきたりな恋で終わらせないから ”
メッセージ 愛 カッコつけ 意味ない ありきたり 恋
“ もっと見つめてもっと聞かせて
きっと君以外じゃダメそう… ”
メッセージ 依存 欲望
目黒 蓮 receptor —–→ killer
水島 瑠奈 selector ( 5 回 目)
コメント
12件
まじで神作品。奏天才。
なんかめっちゃ感動した〜!(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝) 続き楽しみ‼️✨️
おい優しすぎだろなぁ …… 。