注意▶︎前話を見てね( •̀ ̫ -︎︎ ) ჱ
鈍い音がなる
顔を見上げると、そこに居たのは…
先日、私を殴る蹴るした、あのヤンキー校の連中であった
とりあえず謝っておこうか
「す、すみません!」
一応誰かは分からないように声を作ってみたがどうだ!?
モブヤンキー「おいおい、その言葉だけの薄っぺれィ謝罪はなんだ?もっと謝り方があるだろうがよぉ?嬢ちゃん」
あー、一応私とはバレてないっぽい
でも不味いな…うーん、水分不足だし走って逃げるのは無理があるか…
あっ、そういやモブ子ってこいつらに指示できてたよな、抵抗あるけどぶりっ子すれば生き延びれるか
「本当にっごめんなさいっ、わたしのぉ、不注意だったのにぃ…」
私の渾身のモブ子のモノマネはどうだ?
モブヤンキー「ほーん、かわいい声してんなぁ、今回だけは許してやるけど次は無いと思え」
おー、なんか許された
モブ子すげー
ま、私は自販機探すか〜
お、あったあった!エナドリ置いてる自販機
ピッと交通系ICで支払うとごとんとエナドリが落ちてくる
あこのベンチで食べよっかな
「いただきまーす」
まずは薬を飲んで、その後ご飯を食べようか
「ごちそうさまでした」
手を合わせて挨拶する
午後はどうしようかな〜?とりあえずゲームセンター戻って…その後はもうホテル入っちゃおうかな
あこのホテル漫画置いてるらしいし久しぶりに読みたいし
そんな様に、私がふらりと時間を過ごしていると、あっという間に1週間の最終日だ
この一週間で分かったことは、独りは楽だが寂しいということ、私は私が思ってるよりあのいじめっ子たちが嫌いだということ、楽しい娯楽は沢山あるということ…とまあ沢山あった
そういえば、着信拒否にしてたけど、通知来てたりしないかな…
なーんて、そんな訳ないか、
私なんかを心配してくれる筈がないんだ
そんな可能性にかけてしまった自分が恥ずかしい。
そんなことを考えながら、iPhoneの起動画面のリンゴを眺める
LlNEのアプリアイコンを見ると、おびただしい数の通知が来ていたが、きっとモブ子からの嫌がらせだろう
そんなものは見たくもないので目を瞑ってスマホを操作する
そして、にゃぽんの連絡先を開き、やっぱり家出はしない旨のメールを送る
既読はなかなかつかない…
もしかして、ブロックされた?
そしたら家に帰れないじゃん
ずっと、この街に住むの?
ずっと、友達と会えないの?
ずっと、家に帰れないの?
嫌な思考がぶくぶくと沸いてくる
だめだ、お薬飲まなきゃ
咄嗟に薬を口にほおりこみ、エナドリで押し流す
足りない、足りない、まだ、ふわふわしない…
もっと飲まなきゃ…
「あ。」
一体何錠の薬を飲んだのだろう…
有効成分少ないって書いてあったのに…
だってまだふわふわしてないから足りない筈なのに…
私は倒れた。
知っていた。症状がないのに薬を飲んじゃダメと。
いつから私は、精神安定剤と風邪薬を間違えていたんだろう。
思考が、だん、だん…だ、め…に、ぁ
そこで、私の記憶はプツリと途切れた
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終わりです!
へへ、不穏系にしてやったぜ
因みにAルートって表記してるのはイニシャルとかじゃなくて予想出来ないように伏せてるだけなんでね
ではでは、ばいー
コメント
3件
うへへへへ面白かった(≧∀≦)続き楽しみ!日本倒れちゃうのかわいそ可愛い