半分寝ていたのに、電話越しの声で意識は一気に覚醒した。本人が目の前にいるわけじゃないのに、ずっとずっと考えていたせいか胸が異常に高鳴る。
「雫?」
「あっ、もしもしっ」
「悪い遅くに、寝てた?」
「ううん、少し寝そうだったけど全然大丈夫!」
嬉しさのあまり放心状態で、もう一度名前を呼ばれてやっと返事をする私に、大和さんは少し心配そうに声を掛けてくれた。
少しどころか完全に寝てしまいそうだったのに、何故か嘘をついてしまう。
それを声だけで見抜いたのか、電話の向こうから短い笑い声が聞こえた。
「なんでそんな分かりやすい嘘つくんだよ」
「えぇ……だって……」
「おまえ眠いと反応が鈍くなるし、声もいつもの倍くらいふにゃふにゃになるだろ」
「あ、確かに言われてみればそうなのかも」
「あと、子供みたいに体温も高くなるんだよな」
一緒に居過ぎるせいで、大和さんは私のクセや特徴を***************
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