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「大丈夫」と笑える人ほど、本当は限界に近いのかもしれない。
学校にも家にも、弱音を置けないまま、ひとりで踏ん張り続けている心がある。
この相談室に届くのは、泣き声よりも小さな声。
「疲れた」
「消えたい」
「自分が嫌い」
「助けてと言えない」
誰にも言えない言葉が、ここでは息をしている。
遥、蓮司、日下部の3人は、正解なんて持っていない。
励ましの言葉だけでは、救えないことを知っているから。
ただ隣に座り、苦しさの温度を一緒に受け止める。
「強くなれ」なんて言わない。
「逃げるな」なんて押しつけない。
ここでは、泣けない夜があってもいい。
怒れない自分でもいい。
笑えないままでも、生きていていい。
相談に答えるたび、3人も迷い、悩む。
でもその迷いこそが、人の痛みに触れている証になる。
“救い”じゃなくて、“つながり”を差し出す場所。
声にならない叫びを、ちゃんと聞く場所。
生きることが苦しいとき、
心が止まりそうなとき、
ここへ戻ってきてほしい。
たとえ言葉にならなくても――
その沈黙の中に、あなたが確かに生きていることを
この相談室は、知っている。