TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

復讐

一覧ページ

「復讐」のメインビジュアル

復讐

6 - 第6話

♥

21

2025年02月04日

シェアするシェアする
報告する

ある日の昼食時、私達はいつも通り屋上で弁当を食べていた。


翔子「優佳はあの火事で気になってる事とかないの?」


優佳「その事なんだけど、一人怪しい人物を思い出した」


瞬「怪しい人物?」


私は近所のおばさんについて話した。

今私が一番怪しんでいる人物。


瞬「今日行ってみる?そのおばさんの家に」


私は一瞬拒否しようと思ったが弟達の件も気になるので行く事にした。


ー放課後ー


私達は曲がり角に隠れておばさんが出てくるまで待機していた。

はたから見ればただの不審者だ。


瞬「あそこがおばさんの家か」


翔子「出てくるかな…」


優佳「出てきた!」


おばさんは玄関の鍵を閉めるとこちらに歩いて来た。

焦ってあたふたしていると瞬に背中を押された。


瞬「話すんだ」


優佳「~~~、」


私はどうする事もできず歩き出した。

おばさんは私に気付くとミ目を見開いて駆け寄ってきた。


おばさん「優ちゃん!大丈夫だった?凄く心配したのよ」


優佳「それは…大変ご心配をお掛けしました…」


おばさん「あれから凄いやつれたんじゃない?ちゃんと食べてるの?あ!そうだ、今日はうちで夕食べてって!」


おばさんの圧に負けて今日はおばさんの家で夕食を食べる事にした。


おばさん「今から買い物行くから先に家に上がっててちょうだい」


おばさんは私に鍵を渡し、そのまま買い物に行ってしまった。

姿が見えなくなると隠れていた瞬と翔子がやってきた。


瞬「よし、今日は僕達もおばさんの家にお邪魔しよう」


翔子「え!?なんで??」


(何言ってんの?!)


瞬「お邪魔するって言っても隠れて会話を録音するんだ。有益な情報を聞き出せるかもしれない。

それに何かしらの危害を加えられる前に僕達がおばさんを止める」


翔子「なるほどね」


とてつもなく不安に感じる。

おばさんが帰ってくるまで私達は部屋の中を調べた。

調べている中で気になった物がいくつか出てきた。


翔子「これおばさんの家族の写真かな? 」


写真には水族館を背景に撮った写真だった。


瞬「どうしたの?二人とも」


写真を見せた途端、瞬はある特定の人物を見るなり鬼の形相で睨みつけていた。

その目はとてつもない復讐の念が込められているように感じる。


優佳「どうしたの?」


返事は返ってこない。

瞬はずっと写真に写っているおばさんの息子を睨みつけていた。

昔からおばさんにはお世話になっているので私も息子には何度か会った事を覚えている。


翔子「もしかしてこれ…」


ガチャッ


玄関の方から鍵を開ける音が聞こえ、翔子達は急いで近くの押し入れに隠れる。


おばさん「ただいま〜。優ちゃん待たせてごめんね〜」


優佳「いえ、全然…」


おばさん「じゃあ早速作っちゃうね」


優佳「手伝いましょうか?」


おばさん「いいのよ〜。テレビでも見てゆっくりしててね」


おばさんは台所に行きエコバッグから食材を取り出した。

言われた通りテレビをつけた。

ふと気になって台所を見ると、おばさんはエコバッグから食材以外の物を取り出しているのが見えた。

それは茶色の小瓶に粉が入っており、名前までは見えなかったが薬品の様な物だった。


(あれ…薬品?)


気付かれないようにカメラを向けて撮ってみる。

撮った写真を拡大しようとした瞬間視線を感じ、顔を上げるとおばさんがこちらを見ており、そのおばさんの手には包丁が握られていた。

危うく声に出てしまいそうになったがぐっと堪えた。


(いつから見てた?!)


おばさん「優ちゃんは、アレルギー…無かったかしら?」


おばさんはにっこりと聞くがその目は笑っておらず誰が見ても作り笑いだと分かる。

とても気味の悪い笑顔だっ

た。


優佳「な、無いです…」


おばさん「そ〜、良かったわ」


おばさんが台所に向かっている隙をみて、写真を見る。

小瓶には『シングレア細粒』と書かれていた。

気になって調べてみると喘息に効く薬だった。

毒では無いことにホッと胸を撫で下ろした。


おばさん「さあ、出来たわよ〜」


おばさんは台所からカレーを持って出てきた。

その美味しそうな見た目についお腹が鳴ってしまった。

だが、まだ油断はできない知らないうちに毒を入れた可能性がある。


優佳「いただきます」


おばさん「どうぞ召し上がれ」


恐る恐るスプーンを口に運び咀嚼する。

恐怖で飲み込めないのを水で思い切り流し込んだ。


(そろそろ聞いてみるか)


優佳「あの日弟達がおばさんの家にお邪魔した事改めて感謝します」


おばさん「あら、いいのよ〜それに…もうあの子達は…。

ごめんなさい!この話は優ちゃんには辛いわよね 」


優佳「いいんです。それで聞きたい事があるんですけど」


おばさん「何聞きたいことって?」


優佳「あの日、弟達は本当に学校に行こうとしてたんですか?」


おばさん「ええ。そうよ〜二人で仲良く手繋いで学校に行こうとしてたのよ〜」


(やっぱり…)


優佳「おばさんの家は学校とは真反対ですよね」


おばさん「え?!や、確か買い物だったかしら」


おばさんは急に焦りだし先程とは違う事を言い出した。

人が嘘をつく時に出る特徴、それは目を逸らす事や普段より水分を摂ることだ。

他にも色々あるが、今おばさんは過剰な程に水を飲んでおり、額からはダラダラと汗が流れている。

とてもわかりやすい、余程嘘をつくのが苦手なのだろう。


優佳「おばさん目を逸らさないで私の目を見て答えて下さい。 何故嘘をついたんですか」


おばさん「それ、それは…」


おばさんは急に席を立ち台所の方へ逃げ出した。

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚