コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「お疲れー!」
撮影が終わり、楽屋に戻ると、他のメンバーは先に帰ったのか、俺と岩本くんだけが残っていた。
「はぁ、今日も疲れたな」
「そうっすね」
俺が椅子に座ると、岩本くんは隣のソファにどかっと腰を下ろす。
「んー、腹減ったな。飯行くか?」
「あー、、、ごめん岩本くん。今日は帰ります」
本当は、行きたかった。
もっと一緒にいたかった。
でも、二人きりの時間が増えるたびに、抑え込んでいた気持ちがどんどん膨らんでしまいそうで怖かった。
「珍しいな、目黒が断るなんて」
岩本くんは少し驚いた顔をしたけど、「まぁ、たまにはそういう日もあるか」とあっさり流し、帰り支度を始めた。
ほっとしたような、寂しいような気持ちになる。
俺も帰り支度をし、二人で廊下に出た。