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「うわぁっ……!」


何とか体勢を持ち堪え、チラリと後方に視線を向けた時、黒っぽい影が歩道の隅に素早く隠れたように見えた。


「ちょっと愛音、大丈夫!?」


「だっ……大丈夫で……す」


立ち上がりながら瑠衣は、背後の様子を凛華に小声で伝えた。


「今、後ろをチラ見した時、黒い影っぽいものがサッと隠れるのが見えたので、誰かが私たちを付けていると思います」


「あちゃ〜、マジか。どうしようかなぁ〜」


凛華が顎に手を添えながら遠くに視線を這わせていると、前方から男性の声が飛んできた。




「凛華さん!」


声を掛けて来たのは、以前瑠衣が処女を捧げた男性、中崎拓人。


「あ! 中崎さん、お久しぶりね!」


爽やかな笑顔で手を振りながら近付いてくる彼は、四年前に会った時と変わらず、奥二重の切長の瞳が印象的なクールなイケメンだった。


「瑠衣ちゃん……今は愛音ちゃんって名乗っているんだよね? あの時はどうも」


「中崎さん、お久しぶりです」


ペコリと会釈すると、拓人は瑠衣を感慨深そうに見つめている。


「四年前と比べると、愛音ちゃん、すごく綺麗な女性になったね」


「あ、ありがとうございます」


「それにしても、凛華さんと愛音ちゃんが二人揃ってこんな所で何してるんです?」


「この子の検査結果を聞きにクリニックに行った後に、そこの定食屋に寄ったんだけど、定食屋を出てから、誰かに付けられているみたいでさぁ……どうしようかって、愛音と考えてた所だったんだよねぇ」

もう一度、きかせて……

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