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そんな訳で、翌日から作業が始まる。
まず最初に、先輩が大きいフライパンでドングリを煎る。
これを6等分して、先生以外の全員に配布。
「今日のノルマな。できなければ、寮でやってくる事」
僕は真っ先にドングリを割りながら、今日はどこまで作るかを考える。
僕の担当は海・川部門で、植物を除く。
つまり魚とか貝とかだ。
写真は未亜さんが図鑑を作るかのようにきっちり撮っていたから、多分大丈夫。
むしろこれを、パネル4枚にどう納めるかの方が難しい。
パネル1枚は、A4を拡大した状態。
A4の状態でフォントとか字の大きさとかは、最初に共通で決めたけれど。
ドングリを剥きながら色々考えて、書いてから文章を削ればいいやと開き直って、書き始める。
魚は、サバ、イワシの他、未亜さんや川俣先輩が釣ってくるようなタカノハダイとか、ササノハベラとか、マイナーなものも含めて。
貝は松葉貝の他、ウミニナ等、サザエ以外の巻き貝も含めて。
写真を貼っていくだけで、かなりのスペースが消えていく。
ただあまり写真が小さいと、インパクトが無いしなあ。
ドングリを剥く方を若干優先しつつ、色々写真を貼ったところでタイムアップ。
僕はドングリ中心のペース配分が功を奏して、無事ノルマクリア。
見ると美洋さんは、ノルマ達成ならず。
他の人は何とかクリアしたようだ。
「仕方ないので、明日までにやってきます」
とのことで、皆で、寮に帰る。
「何か思った以上に、色々なものを採っていたな」
僕が、そう、率直な感想を言うと。
「そうですね。春の山菜だけでも、こんなにいっぱい採ったのかと思い出しました」
「未亜さんのおかげですね。全部きっちり写真に撮ってあって」
「何事も、記録しておくものなのですよ」
確かに未亜さんの写真のおかげで、色々、助かっている。
その分、載せるものが多くもなっているけれど。
「今までの活動を見直す、いい機会だったかもな」
「私は、秋からなのだけれどな」
そんな事を言いながら寮の前で別れて、僕は男子寮へ。
何となく、この学校に入ってから今までを思い出す。
本当に、色々な事があったなあと。
最初は周りが女子ばかりで、数少ない男子は皆、知り合いみたいで。
ぼっち同士で、彩香さんと話すようになって。
流れで野遊び部に入って、未亜さんや美洋さんとも仲良くなって。
小学校時代より、遥かに、学校が楽しい。
来て良かったなと思いつつ、自分の部屋に無事到着。