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≪サイド:律≫
京次郎は二時間目の前の休み時間に戻ってきた。
緋咲はいない。
二人はどういう関係で、緋咲はどうしたのか。尋ねてもいいのだろうか。
普段なら京次郎には何も迷うことなく聞けるのに、不思議なことに今は勇気が出なかった。
そんな俺の代わりにサッカー部の陽キャ男子が、真ん中の列にある京次郎の席を訪問して尋ねてくれたから聞き耳を立てた。
「なあなあ京次郎、海瀬さんは?」
「今日は帰るって」
「誰がやったかわからないけど、可哀想だよな」
興味本位で見ていた連中も、すっかり緋咲への同情モードになっている。
京次郎が緋咲を庇ったからだと思う。
誰が味方か――それだけで学生生活の質は変わりすぎる。だから俺は、スクールカーストで上にいけるように入学当初から努力してきた。
「う*****
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