テラーノベル
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セレンがまだ、笑っていた頃の物語。
私達は、夕焼けに照らされた湖のほとりで手をつないで、歩いていた。
ミオン「セレン、少し休憩にしないか?」
セレン「ええ、いいわね、そこのベンチで休みましょう?」
ベンチに座る、私達。
ミオン「ずっと、君にこれを渡したかったんだ」
セレン「なにこれ?開けていい?」
ミオン「もちろん」
セレン「!指輪!」
ミオン「世界なんて無理だけどさ、君が泣いてたら隣にいるくらいは、できると思う」
セレン「ええ、喜んで!」
セレン「……ねえ、今日の湖、覚えてる?」
夕焼けがにじみ、彼の輪郭が揺れる。
冷たい石に、額をつける。
セレン「……いるって、言ったじゃない」
それ以上、言葉が続かない。
指輪が、石に当たって鳴った。
音だけが、返ってきた。
その音が消えても、
私は、まだ動けなかった。
……ねえ、ミオン。
あなたは、何度目の「初めまして」だったの?
●セレン(魔女)の呪い●
1000年間、自害することも許されず。
人を殺そうとすれば、自分が亡きものとなる。
助けを請われれば、どんなに嫌いな奴でも助けなくてはならない。
愛する人とも時間をともにすることもできない。
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