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言葉に詰まっていると新入生代表が壇上へと上る。
「あー、、挨拶始まっちまうからまた後でな!」
は〜い と前を向く聖ちゃんを見ると、助けてもらったのにという罪悪感が積もる。
「「 新入生 起立 」」
校長の声で、俺たちは立ち上がる。
「「新入生代表 弓矢 弦(ゆみや げん)」」
(弦…..?なんか聞いたことあんな…誰だっけ…)
ボーッとしていると、周りの女子が小さな声で騒ぎ始める。
「ねぇあの人かっこよすぎじゃない??」
「変異”美形”でも違和感ないよね….」
「弓矢くんね、覚えた…」
そんな声を聞き顔を上げると、端正すぎる顔が目に入った。
(いやあんなイケメン知らねェや!!気のせいだわ絶対!!!!)
全てを聞き流しているうちに入学式は終わり、各自教室に向かう。
人混みに流されそうになっていると、誰かに手を掴まれる。
「ん”ん!」
「………赤峙..?」
腕を引っ張られ声の主の方へ体を寄せると、例の新入生代表がいた。
「あー!えっ…とォ….弦矢クン…!!代表の!」
「弓矢 弦だよ…混ざってる。」
「あぁわりぃわりぃ!ッつーか俺ン名前…」
「……?赤峙 真だろ..?」
「いやまぁそうだけど!面識あったっけ?」
「覚えてないのか….お前..少し縮んだか?」
「ッア”ァ!?こッから伸びンだよ!!!」
コンプレックスに触れられ口が悪くなってしまった。いやだってこいつ身長高ぇんだもん。
「何センチ?」
「…165?」
「そんなにない。」
「断言すんなよ!!!…162だよ!!!!」
いっそのこと笑ってくれ、と打ち明けると、俺の願いとは相対して弦は優しく微笑んだ。
「….だからすぐ見つけられた。赤髪も、目の色も、変わってない。」
「あー、、ごめん。なんか面識あるっぽいケド…俺覚えてないや」
「うん。昔から忘れっぽかったから大丈夫。」
何が大丈夫なンだよ….いやまぁ落ち込まれるよりいいけどね…
「ッつーか大丈夫?めっちゃ傷あんね」
「あぁ、、変異的に….傷多いほど有利だから…」
「え、生傷っぽいけど今日も変異したん?」
「うん」
「有利って…明らかに治癒系とかじゃねェよな…攻撃性のある変異は緊急時以外使っちゃダメなんじゃ…あ!いや別に言わねぇよ?!」
「緊急時だったから..ていうか、昨日夜通し闘ってたのどこの誰だよ…」
「え、なんで知ってr」
「戦闘区域が地元と近くて…念の為出動準備しとけって連絡が…」
「?!ってことはお前ッ…」
「うん。俺も、」
『『 国家血盟の人間だよ 』』