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※itu pinのストーリーに関するネタバレが含まれます。
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pin視点
無線で会議の呼び掛けがあってから数十分が経った。何を話しているのか気になって悪いことだが盗み聞きでもしようかと考えていた時、さぶ郎を先頭に続々と人がでてきた。
「おつかれー、もう会議は終わったの?」
俺はミンドリーに話しかける。
mndr-「会議は終わったよ、今から移動するんだ」
「それは俺行かない方がいいやつ?」
mndr-「そうだね、本署にいてて欲しいかな」
「了解ー、気をつけてね」
mndr-「はーい、行ってくるね」
ミンドリーはそう言ってどこかへ行ってしまった。
今はチルタイムな為、暇になりヘリの修理や事務をしていたころ駐車場の方からいくつかのエンジン音が聞こえた。
帰ってきたかな、そう思い駐車場へ出る。
そこには俺と同じ仮面をつけた集団が居た。
俺を見るやいなやこちらへ駆け寄り、そして言葉を吐く。
「「「伊藤/ぺいん/ぺんぱい/おごせん/お誕生日おめでとう!!」」」
「え、、、」
sr-n「あ、ぺいん先輩嬉しくなかったですか??」
セリーヌが不安そうな声で聞く。
「いや、嬉しいよ!ただびっくりしただけ!」
rnp「今日1日おごせんの仮面を付けて過ごしますよ」
レッサン「混乱させないように、Twixで言わないとですね」
、
、
、
少し別れて、各々がまたチルタイムを再開する。
皆が俺を祝ってくれた。そのことがとても嬉しい。けれど俺の中には少しの恐怖があった。
皆が同じ見た目、警察なのもあり服装はほとんど一緒。それは研究所にいた頃を思い出すには十分な材料だった。
研究所は皆が同じ顔、同じ服、無個性、それが俺は怖かった。
またあの日々に戻ってしまうのか。そんな絶対にないことを思い怖くなる。
けれどみんなは俺のためにこのようにしてくれている、そんな俺が暗い表情だとらみんなはきっと申し訳無くなるだろう。
だから俺は笑う。決して恐怖など悟られぬように。
素直に喜べなくてごめんなさい。そんなことを考えながら。