LIKIYA side
楓の病室に案内された俺たちは不安になっていた
陣「さっきの医者、言葉詰まってたな」
陸「嫌な予感がする…」
この嫌な予感が的中しないように願っていると
看護師「楓さん入りますよ」
楓「…どうぞ」
病室の扉は開けられた
瑠唯「え…楓さん、だよね?」
俺たちの嫌な予感は的中してしまっていたらしい
楓「その声は、瑠唯さんですか?」
陣「もしかして目が見えないの?」
楓「少しぼやけて見えるだけですね」
LIKIYA「…医者に説明してもらおう」
私が倒れた後、長谷川さんが病院に運んでくれたと看護師の人から言われたが、名前は分かっているのに、顔が…分からなかった
この時点で私は、もう皆と一緒にいることが許されていないのだと察した。
医者「楓さん、体調の方は大丈夫ですか?」
楓「大丈夫です。あの、私の病気は何ですか?」
医者「あなたは、3つ…奇病を発症しています」
楓「なんと言う奇病ですか?」
医者「失音病、喪失症候群、無痛症です」
拓磨「どれも生活に支障をきたす…どうして、」
医者「主にストレスでしょうね」
昂秀「ストレスで3つも発症するんですか?」
医者「原因は楓さん自身が分かっているかと…」
壱馬「楓さん、何があったんですか?」
楓「何も無いですよ」
龍「心配なんです。教えてください」
もしここで、虐めが辛かったと言ったら彼らはどうするのだろうか…慰めてくれる?守ってくれるのかな?だけど、私が言うことはもう決まっている
楓「疲れたんですよ、あなた達といることが」
RAMPAGE「え?」
楓「目障りです。早く出ていってください」
海青「急にそんな事言われても信じられません」
翔吾「そうですよ!事情があるんですよね?」
楓「事情…ですか、そんなものありません」
彰吾「嘘ですよね?嘘って言ってくださいっ」
楓「本当ですよ ニコ」
健太「じゃあ何で泣いてんですか?」
楓「泣いてません」
慎「泣いてますよ」
楓「お願いですから出ていってください」
LIKIYA「今日は帰るよ、明日も来るから」
楓「来なくて結構です」
陣「楓が本当のことを話してくれるまで」
陸「俺たちは何度でもここに来るよ」
北人「また明日、おやすみなさい」
ここまで読んでくださりありがとうございました
今回出てきた奇病ですが
失音病は名前の通り、徐々に全ての音を失ってしまう奇病です。
喪失症候群は、生涯を通して色彩・声・記憶を失う奇病です。
最後の3つ目はそのままで、痛覚が無くなります
また、身体的な痛覚と共に精神的な痛覚も無くなります。(嫌味を言われたりしても傷つかない。)
以上です。また次回もよろしくお願いします
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!