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#ご本人様には関係ありません
行為の後の静寂
部屋には熱を帯びた精液と汗の匂いが混じり合い、重苦しくも甘い空気が停滞していた
太宰はぐったりと力なく横たわる中也の腰を引き寄せ、その背中を愛おしそうになぞる
「中也、生きてるかい?」
「…うる、せぇ……殺すって、云っただろ…ッ」
中也の声は枯れ果て、喉の奥がひりついている
太宰に何度も最奥を突かれた衝撃がまだ腰のあたりに痺れとなって残っていた
太宰の指先が中也の臀部からまだ微かに震える太腿の内側へと滑り落ちる
「…あっ……!触んな…クソ太宰…ッ」
「おや、あんなに私を締め付けて離してくれなかったのはどこの誰かな?」
太宰は中也の耳たぶを甘噛みし、そのまま濡れた赤毛をかき上げた
中也の真っ白な背中には太宰がつけた吸い痕や指の形の鬱血がまるで毒の蔓のように這っている
「中也、君の体は幼児化していたときよりもずっと正直だ。………ほらここ。私が打ち込まれた場所がまだ熱いだろう?」
太宰が中也の股間に手を伸ばすと中也は「ひっ……!」と短く悲鳴を上げ身をよじった
幼児期の無垢な依存心が肉体の快楽という形で大人の中也を浸食していく
「……てめぇ………本当に最低だ…」
「最高、の間違いじゃないかい?……さて、私のスマホにさっきの喘ぎ声しっかり録音しておいたよ。君の部下達に聞かせたらどんな顔するかな」
「は!?待て、てめぇ……消せ!今すぐ消しやがれ!!」
中也は顔を真っ赤にして重い体を引きずるように太宰に飛びかかった
太宰はそれを軽くいなし、中也を再び自分の胸に閉じ込める
「消してほしければ明日も私のところへおいで。………いいね、中也?」
中也は太宰の鎖骨あたりを恨みがましく噛み締め悔しそうに瞳を潤ませた
「………っ一回だけだぞ……この……包帯無駄遣い装置…」
その言葉はもはや拒絶ではなく新たな契約だった
太宰は満足そうに微笑み、自分の胸に顔を埋めた愛おしい相棒を夜が明けるまで離さなかった
完
次回 番外編
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