夫婦の日常②

楽しみな大晦日。だが、忙しい目黒を気遣う2人。いつからだろう、グループの、お父さんお母さんと言われたのは。

深澤は愛する人が皆んなから頼りにされてるのが嬉しい。

深澤ー照。

岩本ーん？

深澤ー好き。

岩本ーふふふ、どうした？

深澤ーん〜何か言いたくなった。

岩本ー辰哉、好き。

深澤ーふふふ、嬉しい。

佐久間ー2人とも、ここ楽屋な！俺いるし！

深澤ー失敬失敬。めめはナベと一緒の楽屋だし。お前も行ってくれば？

佐久間ーやだよ、恥ずかしい。

岩本ー阿部は待ってると思うけど？

佐久間ー俺たちはいいんだよ。

康二と一緒だろ。

深澤ー要するに邪魔なんだな。

佐久間ーばか。本番前に、何考えてる。

深澤ーお母さんの言うこと聞きなさい。

佐久間ー何？

深澤ー邪魔！

佐久間ー分かったよ。もう！

佐久間はぶらりと、目黒たちの楽屋に行った。

渡辺の膝枕で、目黒が眠っている。渡辺が口に指を当て、しーーーっと小さく言う。

超絶忙しい目黒は、ちょっとの時間でも、寝るようにしていると、目の前の渡辺から、LINEがくる。

ラウールも、気を遣って別の楽屋に行ってる。

阿部のところに4人いるんだろうか？

佐久間ー行くとこないじゃん。

楽屋から、阿部が出て来た。

佐久間は立ち尽くす。

阿部ーどうしたの？

佐久間ー楽屋は夫婦の間と化した。蓮たちは蓮が疲れてるから、寝ているし。

阿部ー何でうちに来ないの？

佐久間ー4人いるんだろ？

阿部ー黙ってる約束で、ラウールはめめたちの楽屋に戻ったし。ふっかたちのところにダテと康二が行ったし。俺は待ってたのに。

佐久間ーもう10分くらいだろ？

阿部ーおいで。

佐久間ー…ん。

目黒たちの楽屋は渡辺とラウールがLINEで会話している。

岩本たちの楽屋に4人。

深澤はわちゃわちゃして楽しいと言う。

そっとドアを閉め、向井が佐久間は阿部の楽屋に行ったと言う。

収録が終わり、渡辺たちは帰って行く。

深澤は岩本を見る。

岩本ー来るか？

深澤ーん。

岩本ー翔太が心配そうな顔してる。

深澤ーめめ、調子悪いのかな？

岩本ーラウ、目黒は大丈夫か？

ラウーん〜食欲がないって言ってた。

深澤ーありゃ、大変かも。

岩本ー翔太は何も作れないしなぁ。

ラウーお粥、作ったんだって、美味しいってめめが言ってた。

深澤ーナベが？まぁ、任せて大丈夫だろ？

ラウーしょっぴーがいるから、大丈夫だよ。俺も帰るね。

岩本ー俺たちも、帰るか？

深澤ーん。

岩本の家。

深澤ーナベが倒れないか心配するわ。

岩本ーあの2人は大丈夫。

深澤ー何で？

岩本ー互いに想い合って支え合っているからな。

深澤ー俺たちは？

岩本ーさぁ？

深澤ー嘘でも、一緒だと言え！

岩本ー辰哉は可愛いなぁ、揶揄うと面白い。

深澤ーもう！

岩本ーあの2人の話は終わり。晩ご飯食べてゆっくりしよう？

深澤ーん。

でも、深澤は皆んなのことをすぐ考える。9人が元気でないと、心配なのだ。

岩本ー…つや？…辰哉？

深澤ーな、何？

岩本ーまた、皆んなのこと？

深澤ー年末に向けて、忙しくなるだろ？全員が元気に年を越すように、俺は何がしてやれるかな？

岩本ー励まして、話を聞いて、充分じゃないか？

深澤ーそうかな？

岩本ーもうすぐ出来るから、泊まる？

深澤ーいや、帰る。

岩本ー俺のために何かしてくれないの？

深澤ーえっと〜。

出来た料理をテーブルに運ぶ。

岩本が椅子に座ると、隣りに座り。

深澤ー食べさせてやる。

岩本ー子供じゃね〜し。

深澤ーいいから。きっと、ナベもめめに食べさせてると思う。

岩本ーふふふ、じゃあ、これ。

ちょっと赤い顔して、箸を岩本の口に運ぶ。

岩本は、可愛いと思う。

岩本ー辰哉にも、食べさせてやる。

深澤ーあ〜ん。

岩本ー子供だし。

深澤ーふふふ、子供でいい。

岩本ーお母さんだろ？

深澤ーふふふ今日は子供でいい。

岩本ー子供と、恋愛する気はないけど？

深澤ー意地悪。

岩本ー辰哉といると、落ち着く。

深澤ー照といると、ドキドキする。

岩本ー何で？

深澤ー年々、かっこよくなって、俺はその度にまた恋をする。

岩本ー辰哉…。

甘い甘いキス。何度も繰り返す。

熱い息を吐くが泊まらない。

抱きしめて背中を撫でて、くすぐったいと笑う。

深澤も、愛し合いたいと、心で思うけど、寒さで腰が痛い。

岩本ーまだ時間大丈夫？

深澤ーん、もうちょっとなら。

岩本ーソファにうつ伏せて？

深澤ーな、何？

岩本ー腰、マッサージしてやる。

深澤ー分かってたの？

岩本ー当たり前だ。

深澤ー優しいなぁ。大好き。

岩本ーほら、準備して？

深澤が帰って、片付けていると、小さなメモが落ちた。

深澤の字で、「ナベたちみたいに、互いに支え合って、これからもよろしく。」とある。

岩本ー辰哉…。

2人が次に会うとき、もっと好きになっているだろう。