テラーノベル
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「ふぁ……っ」
自己紹介を終えて安心したのか、すちが大きなあくびを漏らした。
ぶかぶかの袖を口元に当てて目をこする姿は、数時間前まで「死の芸術家」と呼ばれていた面影なんてどこにもない。
「……おっと。限界か。十二歳だもんな、もう寝る時間だ」
なつが、ソファに沈み込みそうなすちの体をひょいと抱き上げた。
高い視点に驚いて、すちは慌ててなつの肩に萌え袖の手を回し、しがみつく。
「わ、……自分で、歩ける、よ」
「いいから。お前は今日、一生分くらい頑張っただろ」
なつがそのまま、すちを連れて寝室へ向かおうとすると、他の四人もゾロゾロと立ち上がった。
「ちょ、なつくん! 独り占め禁止! 僕も一緒に寝る!」
こさめがすちのパジャマの裾を掴んでついていく。
「……おい、すちが怖がるだろ。まずは広いベッドに慣れさせねぇと」
口では冷静なことを言いつつ、暇72も「もし夜中にうなされたら毒消しが必要だろ」と、謎の理由をつけて救急箱を持ってついてくる。
「俺の部屋の隣にするか。何かあったらすぐ壁を叩けよ」
いるまも心配そうに、廊下の電気を調整して歩く。
「……ふふ。すち、今日からここは、お前の『逃げなくていい場所』だ」
最後尾からLANが、慈しむような眼差しで見守っていた。
大きなキングサイズのベッドに、ぽつん、と置かれた小さなすち。
なつに頭を撫でられ、こさめに手を握られ、暗闇が怖くないようにと間接照明を灯される。
「……あ。……おやすみなさい、お兄ちゃんたち」
生まれて初めて口にした、甘えるような挨拶。
その一言に、五人の心臓は撃ち抜かれた。
「「「「「おやすみ、すち(くん)!!!」」」」」
扉が閉まったあとも、廊下からは「可愛すぎだろ」「明日から何食べさせる?」なんてヒソヒソ声が聞こえてくる。
すちは、自分の血の匂いではなく、石鹸と誰かの香水の匂いがする布団に包まれて、一度も目を覚まさずに深い眠りについた。
またせてごめんね
ありがと、復活します
次回♥️50
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🪿
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コメント
5件
可愛いすぎで… ちにそう… ちょっと、すちくんをここまでやったやつ出てこい…○したる^ᵕ^

めちゃくちゃ好きです!! 続き待ってます!!