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🏙️シティデザイナー編 第2章:碧の礎
都市《碧律09》の建設を終えたケンチクとアセイに、新たな任務が届く。
次の現場は、碧素の流れが極端に不安定な未開地――かつて「都市が芽吹くことはない」とまで言われた碧素断層地帯。
すずかAIの判定は「建築不適合領域」。
だがケンチクは言う――「杭は、打てる」。
その言葉とともに、再び処理後チーム(ゴウ、ギョウ、キョウ)が合流し、都市建設が始動する。
しかし、杭は地層になじまず、構造は歪み、設計思想すら揺らぎ始める。
杭とはただの構造材か、それとも命を繋ぐ祈りか?
すずかAIもまた葛藤し、かつての都市崩壊の“記録”をチームに告げる。
杭を巡る思想の衝突。
杭の再定義。
都市の脈動と、碧律の鼓動。
これは、ただの街作りではない。
杭という名の「想い」を、地に刻む戦いである。
そして、最終杭が打ち込まれるとき、
彼らは気づく――都市とは、杭から咲く“命”そのものだということを。
碧素が不安定な土地に、
人の意志と命の杭が、確かに打ち込まれていく。
それは、誰も見たことのない“杭の街”の物語。