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第2話 森 × 水のDrago-spot 入域許可
森の縁で
水音が細くなる
地面は柔らかい
根が浅く走り
水が足元を避けて流れている
チョップは
肩を落とさずに立つ
厚い背
盛り上がる筋肉
腕の古い傷が
湿った空気に浮く
装備は少ない
金具は鳴らない
足は
地形に逆らわない位置を選ぶ
少し後ろで
イチョウが息を整える
細い体
軽い立ち方
布装備は
枝に触れない距離で揺れる
視線が
水面に落ちる
そこから
動きが生まれる
長い体が
森と水の間から現れる
鱗は
苔と流れをまとい
呼吸のたび
水路が微かに変わる
ドラゴンは
顔を上げない
足元を見る
踏み荒らされていない土
折られていない根
乱れていない流れ
チョップの前で
空気がほどける
一歩
即時許可
次に
イチョウを見る
細い足跡
一瞬の迷い
止まった呼吸
空気が
張る
条件付き許可
奥で
ドラギが見ている
小さな体
短い翼
息は静か
二人の立ち方
許可の違い
すべてを
覚えている
水音が
戻る
森は
中へ続いていく