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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#シークレットベビー
#妬きもち
恵
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うわあ、このシーン、美花の居心地の悪さがひしひしと伝わってきました……。豪華な会場でポツンと一人になる緊張感、すごくリアル。そこに現れたのが「圭ちゃ──」じゃなくて「……」の人物、ってドキドキしますね。誰が来たんだろう? 奏の言葉も「お義兄さんなら全部受け止めてくれるよ」って温かくて、本当にそうあってほしいなって思いました。次が気になります!
「あ! 美花、顔が赤いよ! あんたにも可愛い一面があるんだねぇ」
「ちょっ……恥ずかしいからやめてよぉ」
照れ隠しの代わりに、美花は奏の肩をポンッと軽く叩いた。
「美花。言いたい事は、ちゃんと伝えなよ? お義兄さんなら全部、受け止めてくれるよ」
「うんっ……」
親友の言葉を噛み締めるように、美花はゆっくりと頷いた。
「まぁそれにしても、だけどさ。怜さんとお義兄さん…………モテるっていうか……人気があるよね……」
奏は会場の中心にいる怜と圭を見やりながら、ボソっと呟いた。
美花も奏の視線を追い掛けると、葉山兄弟が女性の招待客に囲まれている。
「イケメンの双子だから、なおさら目立つんだよ、あの二人。けど、周りにいる女性たちは、多分だけど……あの二人は、パートナーがいないと思われてるかもね。それか、パートナーがいるのを知ってて、強気にアピールしてる、みたいな」
「まぁでも、れいチェルは、かなチー大好き男子でしょ?」
「それを言うなら、お義兄さんだって、美花が大好きじゃん?」
艶やかな黒髪を耳に掛けながら、唇を緩めた奏が立ち上がった。
「美花。ちょっと化粧室に行ってくるから、ここで待っててくれる? 怜さんたち、もうすぐ戻って来るかもしれないし」
「うん。分かった。行ってらっしゃい」
美花は奏に手を振ると、テーブルの側にある椅子に腰掛けた。
彼女に気付いた宴会場のスタッフが、様々な飲み物を勧めてくると、美花は会釈しながらアイスティを取り、喉を潤す。
ポツンと一人になった彼女は、改めて会場内を見渡した。
大きなシャンデリアが煌びやかに会場を照らし、招待客は、富裕層と思しき老若男女で溢れている。
(やっぱり、私には思いっきり場違いだよねぇ……)
豪華絢爛な雰囲気に、緊張が解けていないのか、美花の喉はカラカラに渇き、アイスティを口に含む。
奏は、まだ化粧室から戻ってこないし、圭と怜は、同業他社の人に挨拶回りをしていて、こちらに来る気配もない。
(誰か…………早く戻ってきてくれないかなぁ……)
不安を抱きつつ、グラスに口を付けていると、不意に美花の目の前が薄暗くなる。
「あ、圭ちゃ──」
影に覆われた状態で、ラメが入ったブラックのパンプスが薄茶の瞳に入り込むと、彼女は息を詰まらせる。
「……っ」
恐々と顔を上げていくと、美花は目を見張らせ、怯えたように瞳を震わせた。