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10
うさみみ
67
#めめこじ
がぅ
41
目黒がカナダへと発ってから半年近く立とうとしていた頃。
ラウールは未だ胸のわだかまりが消えないでいた。
自分のせいだ。
🤍(康二くんとめめが離れ離れになったのは…俺のせいだ…)
🤍(あの時、康二くんにめめのオーディションの話しなければ…)
🤍(あの時、なにか気にかけるような言葉のひとつでも言えていたら…)
なにか結果は変わっていたのだろうか。
もちろん目黒にはこれでもかというほど謝った。
ただ目黒は諭すように言っていた。
🖤「ラウールのせいじゃない。これはホントに。
そもそも俺が嘘つかなきゃ良かったんだよ。
康二が離れていったのは、俺のせいだから。
気にすんな」
やるせない顔だった。
あの場、あの状況で誰1人冷静な奴がいなかった。 そんな中で出した答えにしてはマシな方だ。
目黒はそう自分に言い聞かすように語っていた。
ただラウールはそれでも自責の念に囚われていた。
自分が芸能界に入った初期から仲良くしてくれた2人だ。
大好きな2人がほぼ永久の別れをとげてしまったなんて信じたくなかった。
それまでの過程がどうだったかは分からないが、トリガーを引いてしまったのは間違いなく自分だ。
🤍(あの2人…お互いに好きって伝えてないよな多分。拗れたまんまで…あんな形で…一生バイバイなんて…)
<コンコン>
?「ラウールさん?失礼します」
楽屋の机に突っ伏していた所、ドアがノックされた。 時間的に自分の出番はまだのはずだ。撮影が巻いているのだろうか。
🤍「は〜い、どうぞ」
<ガチャ>
ドアを開けて入ってきた人物をみて、ラウールは思わず立ち上がり声が出なかった。
🤍「……え!? こ…康二くん…!? なんで…!?」
そこに立っていたのは向井だった。
人魚でもない、正真正銘の人間の姿で。
信じられなくて動揺を隠しきれないまま向井に近づき顔を凝視する。
向井はあの出来事が何も無かったかのように涼しい顔をしている。
?「ラウ、顔見すぎやで笑 ちょっと遊びに来ただけやんか」
🤍「いや…えっ…!?どうやって…戻ってきたの…?」
?「どうやってってなんやねん笑」
🤍「だって…! え、めめには??めめには言ったの?」
?「………その物言い。康二についてなんか知ってるっぽいね」
🤍「ひっ…!?………だ、だれ!?…
康二くんじゃ…ない?」
向井の姿をした目の前の人物は急に口調を変えた。
ラウールは状況が飲めず後ずさる
?「だーいじょぶだよ。ごめんねぇ、騙すようなことして」
🤍「……でてってください! けっ警察呼びます!」
?「ちゃちゃ!! まってまって! 話聞いてって!」
目の前の人物は必死になってラウールを止めて座らせる。 その後ひとつ咳払いをして話し始めた。
?「俺さ、変装が得意でさ。康二の姿借りたんだよ
君の反応を見たくてさ」
次の瞬間、向井の姿だった男はラウールが瞬きをしてる間に一瞬にして姿を変えた。
身長は向井と同じくらいか。
白い肌に黒髪、綺麗な手と涼しげな目が印象的だ。
🤍「うぇぇ!?なに!?えっ? マジック!?」
💜「まぁそんなとこかな笑
タネも仕掛けもありませ〜ん、てか?笑
改めて、俺は深澤辰哉。康二の大学時代の先輩なの」
🤍「先輩…?あ、もしかしてふっかさん…ってあなたのこと?康二くんから何回か名前聞いた事あります」
💜「おぉ!そうそうそう!おれふっか!」
🤍「なんでふっかさんがわざわざこんなとこに?」
💜「康二の事探してんだよね。連絡しても全く返事もなし、既読もつかない、電話もでない。職場きいてみたら辞めたって言ってるし。
半年くらい前に康二にカメラ買うの付き合ってもらったあとからめっきり音信不通」
🤍「……それで、康二くんと仲良い僕のとこにきたってこと?」
💜「話がはやいねぇ。康二からよく名前が出てたのはめめとラウって2人。
めめは言わずと知れた大人気俳優の目黒蓮。でも今はカナダで映画撮影中。んで、君からあたってみようかなって」
🤍「……俺からは…なんも話せません」
💜「ま、そうなるよね〜さっきの君の剣幕みてたらただ事ではなさそうだよね」
深澤の視線が鋭くなる。
思わずラウールにも緊張が走る。
💜「ねぇ、教えてくんない?康二が今どこにいるのか。可愛い後輩のこと心配なんだよ。
ラウール君、康二が居なくなったことになんか関わってそうだね」
🤍「だから!…俺からは言えません」
💜「…そっかぁ。まぁ気が変わったら連絡してよ。これどーぞっ」
そう言って深澤はラウールの胸ポケットに小さな紙を入れた。
💜「じゃっ俺は行くね〜撮影頑張って!」
そう言って深澤は再び一瞬にして向井の姿に変身し、颯爽と楽屋をでていった。
胸ポケットの小さな紙を開くと電話番号だけが書かれてあった。
ラウールはただ呆然と楽屋のドアを眺めた後、連絡先の書かれた紙をカバンにしまった。
<コンコン>
スタッフ「ラウールさん、お願いします〜」
🤍「あっ、はーい!」
とりあえず今からは撮影だ。ラウールは軽く自分の頬を叩き、スタジオへと向かった。
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【PROFILE ¦ FILE.03】
🤍ラウール:モデル
世界を目指す駆け出しのモデル
目黒とは業界仲間で向井とも仲良し
2人の両片想いに勘づいている
コメント
1件
うわ、めっちゃ気になる展開…!自責に苛まれるラウールの心情描写が丁寧で、そこに現れた“変装”の深澤さん。康二くんの姿で様子見するところとか、一瞬で姿変える能力とか、設定が面白すぎる。ラウールの「めめには言ったの?」に対する康二の口調が変わる瞬間、ぞわっとしたわ。ふっかさんの存在がこれからどう絡むのか、めっちゃ続き気になる🔥 透子さん、良いとこで終わらせますね…!