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鈴原教授は驚いた様子でこう言った。
「さすが用意がいいな。それでそのロボットは今どこに?」
「僕が用意している地下シェルターに眠っています。しばらく起動させてないのでちゃんと動くかどうか不安ですが。僕がそのシェルターに行ってプログラムしにいきます。」
僕は続けてこう言った。
「元々はeveのために作ってあげたロボットなんです。僕が死んだ時のために。eveにとって僕の代わりになれるように。」
「-和也…-」
eveが悲しそうに僕の名前を呼んだ。
1ヶ月後、僕はシェルターに向かうために鈴原教授の研究室を出ることになった。鈴原教授とeveも僕についていくと言ったができるだけ安全な場所にいてもらうために、僕一人で行くと言いきった。
「大丈夫ですよ。プログラムが終わればすぐに帰ってきますから。一週間もすれば帰ってきます。それまで鈴原教授とeveで仲良くしていてくださいね。」
「和也くんのことは信用しているけど、ほんとに早く帰ってきなよ。私心配症だから!」
「-無事で帰ってきてね。待ってるから。-」
僕は二人に一時の別れの挨拶をすると研究室を出た。