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ちいさな手の、まほうの道

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ちいさな手の、まほうの道

23 - 第23話 まっくら森のまよい道

♥

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2025年08月20日

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森の奥へ奥へと歩いていくと、光の粒も少なくなって、道がだんだん見えなくなった。

木々の影は長くのびて、まるで大きな怪物がじっと見ているみたい。


「…こわくない、こわくない…」

わたしは小さく声に出した。

声を出すと、胸の中の震えがちょっとだけおさまるから。


でも、足もとが見えなくて、

どっちが前でどっちが戻る道なのかわからなくなった。

「ここ…さっき通ったかな?」

同じ木の根っこを何度もまたいでいる気がした。


そのとき、すぐそばで「カサッ」と音がした。

心臓がどきんと跳ねて、わたしは立ち止まった。

葉っぱが動いて、小さな影がぴょんっと跳ねた。


…リスだった。

しかも昨日のいたずらリスたち。

でも、今夜はちがった。

リスたちは何も取ろうとせず、光の粒のまわりをくるくる回って、

まるで「ついてきて」と言っているみたい。


「…道を知ってるの?」

わたしがそう言うと、リスたちは耳をぴくぴくさせて、

暗い森の奥へ走り出した。


わたしは胸に手を当てて、深呼吸をひとつ。

──信じてみよう。

だって、もう戻る道なんてわからないんだから。


小さなリスのしっぽを追いかけて、

わたしはまた暗闇の中を進んだ。


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