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コメント
3件
うわぁぁぁぁ😭ジントが帰ってきて本当に良かったです! ダイチの「どんな姿でもええよ」という言葉が昔からジントの外見だけで見てるのではなく、中身を見ているってことがほんと素敵だなぁと思いました(T^T)
**美月ゆめか🌸の感想** うわああああ……もう冒頭から涙腺崩壊した😭💦💦💦 ジントが戻ってきた瞬間、ダイチが「ちゃんと、おる…!」って泣きながら抱きしめるシーン、マジで心臓ぎゅーってなったよ…!どんな姿でも「ジントやろ」って言い切るダイチの強さと優しさ、最高すぎる……✨ それに、みんなの声が聞こえて帰ってこれたっていう展開がもう尊すぎて…!ハヤトが頭撫でて「よく頑張ったな」って言うところ、シュンタが手を握って泣き笑いするところ、ジュウタロウの「気が気じゃなかった」って本音…一人ひとりの温もりがジントを包んでて、読んでるこっちも温かくなったよ…🥺💕 最後の「なんて幸せなんだろう」って月を見上げるジントの言葉、胸に染みた…本当に、戻ってきてくれてありがとうって言いたくなった。素敵なエピソードをありがとうございます…!🌸
第十六章 月へ還る闇
第八話 月下に残る温もり
「……ジント……?」
ダイチが震える声で呼ぶ。
月光に照らされた人影へ、恐る恐る歩み寄る。
膝をつく。
そしてその身体をそっと抱き起した。
黒いローブ
淡い金髪。
長い睫毛。
白い肌。
見慣れたはずの顔なのに、まるで別人のようだった。
「……ん……」
小さな声。
全員の呼吸が止まる。
ゆっくりと瞼が開いた。
そこに現れたのは。
空に浮かぶ月をそのまま閉じ込めたような、優しい乳白色の瞳だった。
ぼんやりと揺れるその瞳が、ダイチを捉える。
青い瞳。
ずっと隣で見てきた色。
「……ダイ……チ……?」
掠れた声。
その瞬間。
ダイチの顔がくしゃりと歪んだ。
「……ジント……」
震える声。
「ジント……!」
張り詰めていたものが一気に溢れ出す。
「ちゃんと、おる……っ!」
そのまま強く抱き締める。
肩が震えていた。
泣いているのだとすぐに分かった。
「良かった……」
声が震える。
「ホンマに……良かった……っ」
ジントもゆっくりと背中へ腕を回す。
「……うん」
温かい。
ずっと変わらないダイチの温もり。
その光景を見ていたハヤトが傍へしゃがみ込む。
「ジント……何ともないか……?」
「え?」
ジントはきょとんとする。
ジュウタロウが静かに尋ねた。
「……気付いていないのか?」
「?」
その時。
「あ!」
シュンタが声を上げた。
鞄を漁り、小さな手鏡を取り出す。
「ジンちゃん」
少し笑いながら差し出す。
「ビックリするで」
ジントは恐る恐る鏡を覗き込んだ。
そこに映っていたのは、
黒髪黒眼の自分、ではなかった。
月明かりを溶かしたような淡い金髪。
満月のような乳白色の瞳。
驚いた顔で目を見開く、自分。
「…………」
言葉が出ない。
ただ見つめる。
何度も。
何度も。
その時。
ダイチがそっと頬へ触れた。
青い瞳が揺れる。
そして優しく笑った。
「どんな姿でもええよ」
真っ直ぐな声。
迷いはなかった。
「ジントやろ」
その一言で。
張り詰めていた何かが完全に溶けた。
ぽろぽろと涙が溢れる。
止まらない。
「……みんなの声が、聞こえたんだ……」
ダイチの腕の中で震える声。
「だから……戻ってこれた……」
ハヤト達が顔を見合わせる。
少し驚いたように。
「俺達の……?」
ハヤトが尋ねる。
ジントは頷いた。
「うん……」
涙が頬を伝う。
「ダイチだけじゃない」
乳白色の瞳が4人を見る。
「ハヤトも」
「ジュウタロウも」
「シュンタも」
「みんなの声が聞こえた」
あの暗闇の中。
自分を呼ぶ声。
帰ってこいと願う声。
生きろと願う声。
「みんなが呼んでくれたから……」
胸元をぎゅっと掴む。
「帰りたいって、思えたんだ」
静かな沈黙が落ちる。
誰もすぐには喋れなかった。
やがて。
ふっとハヤトが笑う。
安心したような笑顔だった。
ハヤトはそっとしゃがみ込み、ジントの頭を優しく撫でた。
「ジント」
温かな声。
「よく頑張ったな」
その言葉にまた涙が溢れそうになる。
ジュウタロウも隣へ腰を下ろした。
肩へ手を置く。
「お前なら大丈夫だと信じていた」
落ち着いた声。
けれどその手には確かな温もりがあった。
「本当は気が気ではなかったがな」
小さく付け足す。
思わず笑いが漏れた。
シュンタも目元を擦りながら笑う。
「ホンマやで!」
そしてジントの手を取った。
両手で包み込むように握る。
「もう、ハラハラしながら見とったんやから!」
その顔は泣きそうなのに笑っていた。
「帰ってきてくれて、……良かったわ」
優しい声だった。
そして耳元で聞こえた。
一番好きな声。
「……絶対に、一人では行かせんって言うたやろ」
ダイチの声。
少し泣きそうな声。
少し怒ったような声。
そして、何より優しい声。
ジントは涙でぐしゃぐしゃになりながら笑う。
「うん……」
「約束破りかけたな」
「ごめん……」
「アホ」
そう言いながら再び抱き締める。
温かかった。
本当に温かかった。
白霧山の頂には再び冷たい風が吹いている。
身体刺すような寒さ。
冬の訪れを告げる冷気。
けれど、不思議と何も感じなかった。
ダイチの腕が自分を抱き締めている。
ハヤトの手が頭を撫でてくれる。
ジュウタロウの手が肩に置かれている。
シュンタが手を握ってくれている。
温かかった。
ただただ温かかった。
大切な人達の温もりだった。
優しさだった。
みんなが生きている温もりだった。
俺は今、生きている。
ダイチがいる。
ハヤトがいる。
ジュウタロウがいる。
シュンタがいる。
みんなと帰れる。
胸がいっぱいになる。
涙が止まらない。
月を見上げる。
優しい満月。
全てを受け入れた月。
あの日。
森でダイチと出会った時。
こんな未来が待っているなんて想像もしなかった。
でも今ならわかる。
俺はずっと探していたんだ。
本当の居場所を。
帰る場所を。
そしてそれは、ずっと傍にあった。
「……俺は……」
涙で滲む視界の中。
月を見上げる。
「なんて幸せなんだろう……」
涙でぼやけた月が微笑んでいるようだった。
そしてその向こうに。
寄り添う二人の姿。
黒髪の少女と、黒髪の青年。
幸せそうに微笑み合う。
ーーもう、大丈夫。
そう聞こえた気がした。
その姿は、やがて月の光の中へ静かに溶けていった。