元引きこもり侯爵子息のダークサイド物語

13年前

「驚いた。自分を殺しにきた人間の顔を見ずに、雇入れの申し出をする貴族がいるとは…」

「君の人種に国籍や外見、過去をジョー・アルヴィアンは気にすることがないと誓う。アルヴィアンのために働くのであれば。そして君が俺のことを裏切らない限りは。報復は高くつく。君がもし俺にそれをすることを望むなら俺は報復をいとうことなどない。簡単な質問だろ？君の人生を君が選ぶべきだ。」

「私の人生…」

「ジョー・アルヴィアン様、到着いたしました。怪我はありませんか？」

扉が勢いよく開いて、アルヴィアンの騎士が勢いよく部屋に突入する。

「大丈夫だ。そうだ、この機会に新しい俺の従者候補を紹介しよう。君の名前は？」

「アッシュ。そう呼んでください。」

「アッシュ、君は俺のために働いてくれるかい？」

「もちろんです。今後、私の全てはジョー・アルヴィアンのために。」

「アッシュ、抵抗せずに拘束されてくれ。君の所持品を全て確認する必要がある。手荒なことはしないさ、君がそれをしない限り。それが君がやるべき初めての仕事さ。」

「喜んで承ります、ジョー・アルヴィアン様。」

「その言葉を聞けて良かった。アルヴィアンに繁栄あれ。君がアルヴィアンの未来のために貢献することを期待している。」