コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Uruのプロローグって曲の歌詞パロです!
あんまりうまくパロれてないかもです、、
ーーー
「目黒、次の立ち位置、ちょっと左寄って」
リハーサル中、マイクを持った岩本くんが俺の方を見ながら指示を出す。
「えっと、ここらへん?」
慌てて足元の立ち位置マークに目を落とし、半歩ずらす。
「OK、そのまま」
岩本くんは軽く頷いてから、もう一度振り返る。
本番さながらの真剣な眼差し。
デビューしても変わらない、ストイックで頼れるリーダー。
昔からずっと尊敬しているし、その背中を追いかけてここまで来た。
昔から変わらず俺の憧れだった。
なのに——
最近、目が合うだけで、胸が苦しくなる。
リハの最中、ふとした瞬間に目が合うと、その度に心臓が跳ねた。
気づかないままなら、こんな思いしなくて済んだのに。
気づかないままなら、こんなに苦しくなかったのに。
ただの憧れだと思っていられたら、
今まで通りの距離感で、何も悩まずにいられたのに。
でも、一度気づいてしまった気持ちは、どんなに誤魔化そうとしても、
勝手に熱を持ち、抑えきれなくなっていく。
——俺は、岩本くんのことが好きだ。