コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
_________________
甲斐田「え」
星川「まじでむっちゃ嬉しくてさ〜ッ!!ついにって感じ?」
となりで喜喜と話す星川さんを後目に
頭の中の嫌な予感を押し潰す
甲斐田「そー…なんですね、!おめでとうございます…?」
うわやっべ無茶苦茶裏ある喋り方になった
いやこれに関しては言い訳させてくれ
ずっと授業中考えるくらいには頭にあるんだ
星川「………」
うわなんか勘付かれてるって
終わったか?
星川「何お前彼女欲しいの〜?笑、喋り方変すぎるだろ笑」
甲斐田「……」
星川って馬鹿だよな
前々から知ってたけど
まぁ今回についてはそれに助けられたな…
そもそもそんな偶然ある訳無いんだし
甲斐田「別に欲しくない…と思います」
星川「欲しいやつじゃん」
甲斐田「いやそうじゃなくて…」
正直言うと彼女は欲しい
でも彼女にしたい人はいない
言ってしまえば「彼氏」と言う肩書きが欲しいだけと言った所だ
甲斐田「まぁ…したい人は居ないっすね」
星川「甲斐田って案外そう言う所あるよな〜」
甲斐田「どう言う意味だよ?!」
星川「そのまんまだよ、キモオタの癖にガチ恋じゃないんだよな〜」
甲斐田「おいキモオタは余計だろ」
星川「事実だろ」
甲斐田「事実で悪かったな」
なんでプロレスをしながらまた一口パンを頬張る
なんだか話し過ぎて食べるのが遅くなった気がする
だけどそれなりに楽しかった
最初はこんな陽キャな人と仲良くなれるとも思ってなかったし…
甲斐田「…」
チラッと星川さんの方を見る
すると何故か星川さんもこっちを見ていて慌てて目を逸らす
ドクドクと心臓の鼓動が速くなる
甲斐田「……?!」
いやなんでこっち見てたん?
心臓に悪いって、こっわ!!
少しでも気を逸らす為に一口、また一口とパンを食べ進める
なんだかこの沈黙が僕達らしくなくて
なんだかムズムズするけど今話しかけるとか絶対無理!!
そんな事を思っていた矢先、星川さんが口を開く
星川「……星川居るよ、好きな人」
甲斐田「んぐっ…?!」
いきなりな事すぎて喉にパンが詰まりそうになる
今日何回思ったか数えてないが…星川さん、変だ
甲斐田「ど、どうしたんすか……?」
星川「気分」
気分、と言う言葉で誤魔化せる事態ではもう無くなっている気がする
なんでその言葉を選んだのかは知らないが、なんだか元気が無さそうだ
甲斐田「……大丈夫ですか?」
星川「はぁ?なに急に?頭おかしいんじゃねぇの?」
甲斐田「はぁ〜?今のは絶対元気無かったね!」
星川「んな誇らしげに言うなよ?!」
心配してそんした…
ガチの気分かよ…んな事あるかよ……
甲斐田「ま…元気ならいいんですけど……」
今度から気分であんな事言うのはやめてくれ
まぁ、今日変なこと言ったら気分って事だな
星川「なぁ甲斐田」
甲斐田「はい?」
星川「今日放課後までサボろう!」
甲斐田「は?」
いや、本当に…
気分すぎるだろ……?
_________________