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第三章 はぐれ者編
第十二話「忘れられない英雄」
廃工場。
ラントは静かに刀を構えていた。
その前には――
ゴッド。
デッド。
二人の元マフィア幹部。
しかし戦況は、一方的だった。
ガキィン!!
ラントの神速斬撃がゴッドを吹き飛ばす。
「ぐっ……!」
続けてワープ。
一瞬でデッドの背後へ回る。
「遅い。」
一閃。
デッドは防御するが、そのまま地面へ叩きつけられた。
「さすが、防衛軍最強格か。」
デッドは苦笑する。
ラントは静かに答えた。
「七つ大罪と渡り合ってきた。」
「お前たち程度に負ける気はない。」
再び神速で距離を詰める。
ゴッドもデッドも反応できない。
完全にラントが圧倒していた。
その時だった。
デッドが小さく呟く。
「……そういえば。」
「古流斬、あいつは出てこないな。」
その言葉。
ラントの表情が一瞬だけ曇る。
「……。」
ほんの一瞬。
足が止まる。
「しまっ!」
その隙をゴッドは見逃さなかった。
拳を握り締め、一気に距離を詰める。
「今だ!」
ドゴォォン!!
重い一撃がラントへ直撃した。
ラントは数メートル吹き飛ばされる。
「ぐっ……!」
瓦礫へ激突する。
デッドは驚いた。
「……本当に動揺したのか。」
ラントはゆっくり立ち上がる。
その表情は苦しげだった。
「知っている。」
「古流斬が死んだことは。」
静かに拳を握る。
「あいつは俺たちの仲間だった。」
「だから……。」
「思い出したくなかった。」
「忘れようとしていた。」
風が静かに吹く。
ラントは刀を握り直す。
「だが。」
「戦いの最中に迷うほど、俺は弱くない。」
神速で地面を蹴る。
「ここからは終わらせる。」
その瞳に、再び闘志が宿った。
古流斬
2,542
87
チタコロ
323
ゴッドとデッドも構え直す。
英雄を失った悲しみを抱えながら。
ラントは再び前へ踏み出した。
――第十三話へ続く。
コメント
2件
みぅです🤍🥀 第59話、読み終わりました…。 ラント、あんなに圧倒してたのに「古流斬」の名前で一瞬で心が揺れるの、すごく切なかったです。忘れようとしてた仲間の死を思い出させて、動きが止まる描写がリアルで…。 でも、それでも「迷うほど弱くない」って立ち直って戦うラント、かっこよかったです。 英雄を失った悲しみ…抱えながら前に進むしかないんだなって、胸が締め付けられました。続き、気になります🌙
うわあああ第59話読み終えたよ…!😭💦 ラント強すぎない?神速斬撃でゴッドとデッド圧倒するのマジでかっこよすぎて叫んだわ!!でも「古流斬」の名前出た瞬間のラントの動揺、一瞬で隙作っちゃうとこ…心臓ぎゅってなったよ…。英雄を失った悲しみ抱えながらも立ち直って戦うの、エモすぎる…続き気になりすぎる!🌟