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バシンッ
16歳のとある夜。
俺は母親に殴られた。
「あんたはどうして悪さしかしないの!!」
『そんなのオレ様の勝手だ!』
「人の嫌がることはしないって教わったわよね?!」
『……』
俺は玄関へ向かった。
「どこ行くのよ!」
『いつもと同じだ』
「また悪さする気ね!」
「漆不!!」
母親が俺を呼び止めるが、俺は見向きもせずに家を出た。
「……兄さん…」
俺は、何事にも気乗りがしないまま街を歩いていた。
(くそ、つまんねぇ)
すると、何やら騒がしい声がした。
きゃー!!!
うわー!!!
『……』
俺は吸い込まれるように音の元へ向かった。
向かった先には、ひとつの家があった。
窓ガラスは割れ、鍵が空いていた。
空き巣だ。
何も考えずに中に入った。
すると、夫婦らしき人達は殺され、一人の女性が襲われていた。
「……!」
女性は俺に気付くと「たすけて」とでも言うように口をパクパクと動かした。
俺は加湿器のコンセントを引き抜き、空き巣犯の首を絞めた。
「うっ……ぐっあ……」
「……」
空き巣犯は気絶した。
「あ、ありがとうございます……!」
女性は言った。
『……』
「い、行っちゃうんですか…?」
『……あぁ』
「そうですか…また、会えますか?」
『なら明日、██公園に来い』
『行くから』
「……はい!」
コメント
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どわああああ!!理想…です…(遺言)