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#普通
野々さくら
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ありあ
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茜からの電話を受けた信愛は、さくらと朝陽を連れてファミレスへとやって来た。
そこで改めて、美沙からTAMAYAの周囲で起きている不可解な現象について、一通りの経緯を聞かされる。
話を聞き終えた信愛は、しばらく考え込むように視線を落とした。
「うー・・・ん、なるほど」
やがて、頭の中で情報を整理したのか、小さく頷く。
茜が身を乗り出すように尋ねた。
「どう?やっぱ霊の仕業かな?」
「うん・・・多分ね」
信愛の答えに、その場の空気がわずかに張り詰める。
「しかも、かなりの怨念に満ちた悪霊の可能性がある」
「あ、悪霊!?」
美沙の顔に驚きが浮かぶ。
信愛はそんな彼女に向かって、落ち着いた口調で説明を続けた。
「霊にはいくつか種類があるんです」
「種類?」
「まず、害がないとされる浮遊霊」
信愛は一つずつ整理するように話していく。
「これは読んで字の如く、死後も現世を浮遊してる霊です
わかりやすく言うなら、その辺を
歩いてる人となんら変わりはありません」
続いて、二つ目を挙げる。
「次に地縛霊。これは、自分が死んだ事を
受け入れる事ができず、強い執着で
亡くなった場所から離れずにいるとされる霊です」
美沙は信愛の説明を聞きながら、ふと疑問を口にした。
「次に、これは一般にはあまり知られてないんですが
人縛霊と呼ばれる霊も居るんです」
「じんばくれい?」
聞き慣れない言葉に、美沙が首を傾げる。
「地縛霊が死んだ場所から
離れられない霊だとするなら
人から離れられない霊って事?」
「そうです・・・」
信愛は静かに頷いた。
「TAMAYAさんの周りで起こる現象は
この人縛霊の仕業の可能性が高いと思います」
その言葉に、美沙の表情が強張る。
「おそらく、TAMAYAさんに強い執着か
または恨みがある霊かもしれません」
「恨み・・・」
美沙が不安そうに呟いた。
しかし信愛は、すぐに付け加える。
「でも、これはあくまでも吉次さんの話を聞いた
私の推測でしかないので、実際にTAMAYAさんに
会ってみないと正確な事は分かりません」
「確かにそうよね」
美沙も納得したように頷く。
すると信愛は、期待を隠しきれない様子で美沙を見つめた。
「なので、TAMAYAさんに会わせてもらえます?」
一瞬の間を置いて、信愛はさらに続ける。
「そしてあわよくばサインを──」
「ちょ、おい!」
焔垂がすかさず突っ込む。
「いや、だってファンなんだもん」
信愛は悪びれる様子もなく答えた。
それを聞いたさくらも、どこか嬉しそうに頷く。
「まあ、そりゃTAMAYAに
会えるんならサインもらいたいよね」
「いやぁ、茜から教えてもらって
毎日聴いてるからさ」
その横で、朝陽が呆れたように深いため息をついた。
「はぁ~・・・」
「そこ!ため息つかない!」
信愛に即座に注意され、朝陽は姿勢を正す。
「あ、すいません」
コメント
1件
×××さん、こんばんは。読了しました! 霊の種類の説明、すごくわかりやすくて引き込まれました。特に「人縛霊」という概念が新鮮で、TAMAYAさんに何か深い因縁があるのかな…と想像が膨らみますね。 シリアスな霊現象の話の後に、信愛さんが「サイン欲しい」って言い出すギャップがもう最高でした(笑)。さくらさんも「分かる」って感じで同調してるのが面白くて。朝陽くんの深いため息、気持ち分かります…! 次が気になる終わり方でした。続きも楽しみにしています🌷