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はいどうも莉月です!!
今日ホワイトデーということで、男子高校生の甘酸っぱい片思いのお話を書きました。
それでは、話すことも特にないんでどうぞ(^ω^)_凵
追記:このお話が7話なのは、6話書いているけど、季節が合わないためこのお話を先に出したためなので決して『6話を消した』訳ではないです💦💦💦
赤黒しか出てきません
年齢操作有
Rなし
地雷の方🔙
パクリ❌
アンチ❌
春の風が、街を柔らかく包み込んでいる。外には桜の花が咲き誇り、色とりどりの花々が香りを放っている。日差しも温かく、誰もが心地よいひとときを楽しんでいるようだった。
しかし、りうらにとってこの日は少し特別な意味を持つ日だ。なぜなら、今日はホワイトデーだから。
その理由を説明するためには、少し前にさかのぼらなければならない。
1ヶ月前、バレンタインデー。その日、ある人にチョコレートを渡した。その人は、明るくて、スポーツも得意で、何よりも周りの誰とでもすぐに仲良くなれるような、そんな魅力を持っている男の子だ。
そう悠佑ことアニキだ。
でも、りうらにとってアニキはただの「友達」ではなかった。彼と出会ったのは、転校してきたばかりのりうらが一番不安だった時期だ。アニキはそんなりうらに、すぐに声をかけてくれた。最初は彼の軽い調子に戸惑ったが、次第にその優しさに引かれていった。
あ、自己紹介がまだだったwりうらはりうらだよぉ〜(?)。地味で目立たないタイプの男子高校生だ。周りとあまり馴染めず、どこか孤立している気がしていた。そんなりうらにとってアニキの存在は、まさに救いのようなものだった。アニキと過ごす時間が、りうらの毎日を少しずつ明るくしてくれた。
バレンタインデーの日、りうらは勇気を出してチョコレートをアニキに渡した。心の中ではドキドキしていて、手が震えていたが、アニキはにっこりと笑って受け取ってくれた。
「おう、りうらありがとうな。でも、俺、実はチョコレートよりも、別のものを楽しみにしとるんよ。」
その言葉にりうらは驚き、どう反応していいか分からなかった。しかし、アニキは続けて言った。
「ホワイトデーに、ちゃんとお返しするからさ。期待しとってな。」
その言葉に胸が高鳴った。
(もしかして、アニキもりうらに対して少しは…いや、そんなことはない)
自分に言い聞かせながら、りうらはその日の夜、夢の中でその言葉を何度も繰り返していた。
そして、今日は3月14日ホワイトデー当日。
朝から何だか緊張していた。クラスメートたちが、楽しそうにホワイトデーの話をしている中、りうらはその日がどんな一日になるのか、わくわくしながら過ごしていた。
放課後、いつものように教室で最後の授業を受け終わり、みんなが帰り支度をしているときだった。アニキが私のところにやって来て、ニヤリと笑った。
「りうら、待たせたな。」
彼は少し照れくさそうに言いながら、りうらの前に小さな箱を差し出した。
その箱を受け取ると、りうらは言葉を失った。
中には、手作りのクッキーと、亮介からのメッセージが入っていた。
りうらへ
いつもありがとう。君と過ごす時間が楽しくて仕方ない。これからもずっと友達でいてほしい。それ以上でも、それ以下でもなく。ただの友達として、ずっと一緒にいたい。りうらの気持ちに応えれんくてごめん…
りうらはその言葉を読んだ瞬間、胸が締め付けられるような感覚に襲われた。アニキは、りうらに対してただの友達として接してくれている。それだけでも十分に嬉しかったし、胸がいっぱいになった。でも、「それ以上でも、それ以下でもなく」という一言に、私は胸の奥で少しだけ切ない気持ちを感じていた。
「ありがとう、アニキ。手作りクッキーすごく嬉しいよ。」私は笑顔で答えた。
アニキは照れくさそうに笑った。
「良かった。あ、あとさ…」
「あと?」
りうらは少し驚いて亮介を見つめる。
アニキは少し間を置いてから、もう一度真剣な表情で言った。
「実はさ、俺…浩一に伝えたいことがあるんだ。」
その言葉に、私の心臓は一瞬で跳ね上がった。まさか、アニキがりうらの気持ちに気づいていたのか?でも、そんなことはないだろう。アニキはただの友達として接してくれているのだから。
「俺さ、りうらに会う前はすごく寂しかったんだ。クラスに馴染もうとしとったけど、自分を出したらはみんな離れていってしまいそうで…。でもな、りうらと出会ってから、毎日がすごく楽しくなった。しかも、お前のおかげでクラスの奴らにも俺自身を出せるようになったんよ」
アニキは少しだけ顔を赤らめながら言った。
その言葉に、りうらは胸の奥が熱くなるのを感じた。もしかして、アニキもりうらと同じように感じているのだろうか。しかし、りうらはその問いを口に出すことができなかった。
「だからさりうら、俺たち、これからもずっと友達でいような。どんなことがあっても。」
その言葉に、りうらは安堵とともに深い感謝の気持ちが湧き上がった。アニキは確かにりうらの気持ちに応えてくれるわけではなかったけれど、それでも彼と一緒に過ごせる時間はかけがえのないものだと思った。
「うん、もちろんだよ、アニキ。」りうらは明るく答えた。
その後、二人で一緒に歩きながら、桜の花を見上げた。風が吹き、花びらが舞い散る中で、りうらたちは無言で歩き続けた。その静かな時間が、何よりも大切に感じられた。
ホワイトデー、アニキとの約束の日。りうらたちの間にあるのは、確かに恋ではなかったけれど、それ以上に深い絆が確かに存在していた。
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