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※ あくまでフィクションです ※

最近はネットで調べれば何でも出てくるから、えっちな写真集なんかもあんまりみなくなったね。俺たちが子どもの頃は、情報が限られているから、たまに落ちているエロ本を見つけては興奮していたもんだ。

昔はなぜかあちこちにそういうのが落ちてて、例えば川原の草むらとか、そういうところを探せば一二冊見つかったもんだ。そういう場所のひとつに、学校の近くの山には神社があってさ、そこの山のちょっとはいったところにエロ本が落ちていたんだけど、それだけじゃなくて、そこには「エロ神様」というのがいたんだ。

その神様に、欲しいエロ本のジャンルをお願いすると、次の週くらいにはそのエロ本が落ちていたんだ。ただ、ひとつルールがあって、欲しいエロ本は心の中でお祈りしたり、声に出してお願いしたりしてはダメで、紙に書いて、エロ本が落ちているあたりに生えている木の、ぽこっと穴が空いたところに入れておかないといけないんだ。そうしないと、神様に願いが届かなかった。

だけど、それって誰かがお願いした証拠が残るわけだから、かなりリスクがあった。実際、誰かのメモが見つかって、「誰だ、女教師モノって書いたやつ!!」って大騒ぎになったことがある。だから、実際に試したやつは少ないんじゃないかなぁ。俺も、そんな勇気はなくって、試すつもりはなかった。

……ところが、ある日、ふと恐ろしいことを思いついたんだ。クラスの女子のエロ本をお願いしたらどうなるだろう、って。それで俺は早速実行に移してしまった。当時、同じクラスだった女子で、名前は確か佐藤さんといったと思う。大人しい子で、あまり目立たない感じの子だったけど、胸が大きくて、すごくかわいい顔をしていて、男子の間では人気が高かった。

俺はその子が好きだったので、どうしても彼女が持っているエロ本が欲しくなったんだ。それで、その日の放課後、学校の近くにあった雑木林に行ってみた。いつでも必ずエロ本が落ちているわけではないんだよな。その日も何もなかったし、あたりには誰もいなかった。

俺はさっそく、噂の木の穴の中に、「佐藤さんのエロ本をください」って紙を入れて、急いで帰ったんだ。見つかったら終わりだからな。すげぇドキドキしながら帰ったのを覚えている。

次の日、その木のところに確かめに行ったんだ。だけど、穴の中にはメモがそのまま残っていて、がっかりした。やっぱりただの噂だったのかなぁって。そのまま帰ろうとしたんだけど、なんか気になって、そのメモを見てみたんだ。そしたら、俺が書いたメモじゃなくて、

「一ヶ月待て」

って書いてあったんだよ! 驚いたよ。それから一ヶ月後にはちゃんとそのエロ本が落ちていてさ、本当に神様がいるのかなって思ったりしてたよ。

そのエロ本ていうのがさ、顔って言うのか、目のところは手で隠しているんだけどさ、でも知っているやつがみたら「あっ、佐藤だ!」ってわかるわけ。それが、目のところは隠しているけど、あとは何も隠してない状態で写っているわけ。めちゃくちゃ興奮するだろ? それが、ちゃんとエロ本の形に製本されておいてあるわけ。どの写真も目とかはかくしてあるけれど、いろんなポーズで。

正直さ、当時はまだ全然子どもだったから、大人の女の人の裸を見ても、なんていうんだろ、自分たちと違いすぎて、圧倒されちゃって、興奮するって感じじゃなかったんだよね。恥ずかしくなるって言うのか。

でも、同級生の裸だと思うと、それはもう、すごいことだよ。だって、毎日顔をあわせている女の子が、服を着てないとこんな感じなんだって。普通じゃ絶対に見られない秘密を知ったんだって、そりゃもう大興奮よ。

結局、エロ本頼んだのはその一回だけだったな。味を占めて何度も、ってのは、なんか怖かったんだよね。エロとはいえ神様だし、そう何度も頼んじゃ悪いかなって。

今から思えばさ、当たり前っちゃあ当たり前だけど、あれは神様じゃなかったよな。メモじゃないと要望が伝わらないってのは、つまり誰かがそのメモを見て、それになんとなくあうエロ本を捨てていってたんだろう。

だから佐藤の写真もさ、当時は分らなかったけど、たぶん合成だったんじゃないかな。適当な女の子の写真に、佐藤の顔をはりつけて……って感じの。昔は今とは法律が違うから、女の子の裸とかも普通に手に入ったしね。


……って、そう思ってたんだけどさ。ちょっと不思議なのは、俺、たぶんメモに「佐藤さんのエロ本をください」ってしか書かなかったんだよな。それで、なんで相手に伝わったんだろうな。

俺がもしエロ神様だったとして、小学生のメモに「佐藤さんのエロ本をください」って書いてあったら、「佐藤って誰だよ!?」って思うよ。なのに、あの写真は確かに佐藤だった。

……もしかしたら、あの写真、本当に佐藤だったんじゃないかな、なんて気もするんだ。ああ、ちなみにそのエロ本は、親に見つかりそうになって捨てたよ。ちょっともったいないことしたかな。(終り)

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