スクールカースト

　　　　　スクールカースト　

　　　　　第2話　　ストレス

　夜バイクの音で目を覚ました雪の母美和子は眠い目を強くこすりながら癇癪を起こす。　ふざけんな！うるさいんだよ！と叫ぶが部屋に鳴り響くだけでバイク音は止まない。美和子は毎夜聞こえてくるバイク集団に毎日眠りを妨害されている。美和子の家は壁が薄くボロ家だ。雪が馬鹿にされるのは家のことも理由に入るだろう。美和子はバイク集団に注意することが怖くなかなかできない自分を情けなく思っている。警察にも言ってやりたいが恨まれるのが怖くてなかなかいえない。耳栓やイヤホンをつけたりするのも試したがだめだった。高機能のイヤホンや耳栓なら解決するだろうがそんなお金は母子家庭にはない。美和子は夜おきると仕方ないので朝ごはんをつくりおきてすぐ食べれるよう用意し掃除をしバイク音がなくなったらまた眠っている。最近は寝不足とストレスのせいで幻覚をみたり疲労感がすごく美和子は参っていた。今日は二度寝が案外ぐっすり眠れて爽快な気分だわ　と美和子が気持ち良さそうに言う。でも予定表をみて笑顔は消える、昼から菊池君と桜田さんの親に話をしないといけないからだ。