僕らの台本の1ページ

17

＿

＿＿

🍣side

💎「ないちゃん、ちょっと…部活の前に、いい？」

🍣「うん、いいよ？」

冷静に、先輩らしくあらなきゃ。

幻滅されないために。

いやでも…

幻滅された方が、ほとけのためになる…

…いや、それはこちらが耐えられない。

いい「先輩」でいれるように。

🍣「すまんまろとあにき。ちょっと抜けるから雑談でもしてて、笑

りうらと初兎のことよろしく」

🤪「りょ〜」

そういい、ドアを開け、

🍣「おいで〜」

と、手招きをする。

部活動部屋の隣の教室へと移り、

🍣「どしたの？なんか相談事？」

と問う。

💎「ないちゃんさ…僕のことどう思ってるの…？」

やっぱり、それ系だよね

傷つけないように。

でも、思わせぶりもさせないように。

🍣「なにって、人懐っこくておもろくて。可愛い後輩d」

💎「そうじゃなくてｯ…」

そういうほとけは目に涙を溜め、

💎「僕、ないちゃんがすき。先輩として、人としても…。恋愛対象で好きなの…」

🍣「ｯ…！！」

💎「ねぇ、ないちゃん…」

こんな涙ぐむ君を抱きしめてあげられたのなら、どれだけいいだろうか

君のことは好き。

だからこそ、辛い思いはさせたくないから。

でも、言わなきゃ伝わんない。

“後悔せんようにね”

初兎のこの言葉を思い出し、ゆっくりと口を開いた。

🍣「あのね、俺もほとけが好きなんだ…。でも、付き合えないの」

💎「…どうして…？」

あぁ、余計に辛い思いをさせてしまっている自分が嫌いだ

🍣「俺、付き合ったら多分ちゃんとした先輩でいられなくなる。多分俺…重いし？

それに…俺は3年でほとけは1年…。俺は今年何事もなければ卒業。

…2年、あるんだよ…？学校だから今はこうやって会えてるけど、会うのすら簡単じゃなくなるかもしれない。好きな子を1人にしたくない…。

辛い思い、して欲しくないんだよ…寂しがってる時、恋人の隣にいてあげれるか分からない」

💎「ない…ちゃん…。

それって、僕と付き合ったら1年、その先も見てくれてるって事…？」

…！

💎「…なめんなよ…」

🍣「え…？」

聞き返すと、涙で溢れそうな目をがっとひらき、

💎「なめんな！！僕がどんだけないちゃんのこと好きなのか知らないくせに！！

重くなる？そんなん大歓迎だわ！

2年学校で会えない？ばーか！忙しくても這いつくばってでも会いに行くわ！！」

と叫ぶ。

🍣「え、えと…？//」

そこまで一息で言い切ったほとけは少し息を切らしながら俺の腕を掴んでうつむき、先程とはまるで別人のように寂しげな声で、

💎「誰に何を言われようが…たとえ会えなかったとしても…僕は、ないちゃんのことがすき…。

僕と、付き合ってください…」

🍣「ｯ…」

そう、言われた。

いいのか、俺。

なんて考えるわけもなく。

こんなに必死に想いを伝えてくれる後輩を振る理由なんてなかった。

そうだよ、どうなるかなんて…やってみないと分からないんだから。

ほとけが1人で辛い思いをする前に、俺が阻止すればいい。

自身の本心のまま、口が勝手に

🍣「…俺でよければ」

そう呟いていた。

もう“好き”を我慢しなくていいんだ

そう思うと、少し気が楽になった。

💎｢！！ ないちゃんｯ…だいすきっ！｣

🍣｢俺も、ほとけがすき。これからよろしくね？｣

💎｢うん！！｣

教室に戻ると、部員には全て聞かれていたようで。

“おめでとう”という暖かい言葉で迎えてくれた。

＿＿＿

ー番外編ー

〜お誘い〜

(今回は🐤side 付けさせてください🙇‍♀️)

🐇｢りうちゃ〜ん｣

🐤｢ん〜？どうしたの〜？？｣

🐇｢今週三連休あるやん…？｣

🐤｢あるね！まじ最高〜｣

🐇｢なにかするの？｣

🐤｢これといってなにかする訳でも…ないかな〜？笑｣

🐇｢そ、そうなん？｣

…初兎ちゃんが言いたいことわかっちゃった…w

🐤｢…ふふ、なんで？w｣

🐇｢えと…その…//

三連休、久しぶりやなぁ…て！｣

🐤｢ほんとにそれだけ？｣

可愛すぎていじわるしたくなっちゃう、

小学生の男の子みたいな心情だ。

🐇｢えとっ、その…｣

🐤｢…かわいw ｣

🐇｢なっ、｣

🐤｢初兎さん？良かったら俺とデート、してくれませんか？｣

というと、食い気味に

🐇｢！したいっ！！｣

と答える。

🐇｢…って、りうちゃん絶対僕が誘いたかったの気付いて…｣

🐤｢なんのこと〜？w｣

🐇｢〜！！///｣

今週、可愛い彼女とデートすることになりました。

＿

𝐍𝐞𝐱𝐭→休日デート