テラーノベル
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この世界は分からないことばかりだ。
皆んな何を知ってるのだろう。
何故答えがない問題に答えを付けようとするのだろう。
果たしてそれは誰の”正解”なんだろう。
これは一度は考えたことがあるようなことを俺なりに考えたお話。
この地に降りて1番古い記憶は幸せとは真反対なクソみたいな記憶でしかなかった。でもきっと誰しも言われたことがあるであろう家族からの”愛”。俺はそれだと思った。そう信じてた。だって周りがそう言うのだから間違いではないのだろう。生まれてまだ幼い俺らは周りの人の話をこの世界の”正解”として見ることしか出来ない。もし仮に答えがある問題の不正解を教えられたとしても俺らは間違ったことさえ気づくことはない。怖い話だ。人間として育てられなければ俺らはまず人間として成長することは出来ない。分かりやすい話をしよう。言葉を話すことさえ許されず、ましてや誰も何も教えてくれやしない。こんな状況の人間が人間として生きていくのに必要なものが何も揃っていなければそれは人間では無い何かなのだ。
「……今日も喧嘩してる。毎日よく飽きないな」
怒鳴り声なのか奇声なのか良く分からないような声が18畳という狭いようで狭くない檻の中に反響している。パラパラと落ちる雨音のような足音と共に俺は自分の部屋へと向かった。