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ちいさな手の、まほうの道

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ちいさな手の、まほうの道

2 - 第2話 笑顔になる花のうわさ

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2025年08月15日

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あさごはんを食べたあと、お母さんが洗いものをしているすきに、

わたしはとなりのおばあさんの家へ行った。


おばあさんは、いつもあまいジャムを作ってくれる人。

「おはよう、ミナちゃん。今日はなんのご用?」って、

にっこり笑ったけど、その笑顔がなんだかうらやましく見えた。


「おかあさんがね、あんまり笑わないの。

だから、笑ってもらえるお花を探したいの」って言ったら、

おばあさんは少しびっくりして、

それから、ゆっくり話しはじめた。


「むかしから森の奥に、“笑顔花”って呼ばれる花があるんだよ。

花びらが小さく光って、人のこころをあたためてくれるんだってさ。

でもね、見つけられるのは、やさしい心を持っている子だけ」


その言葉を聞いて、わたしは胸をぎゅっと握った。

──やさしい心、あるかな、わたし。

でも、おかあさんを笑わせたい気持ちは、誰にも負けない。


「ありがとう、おばあさん!あした、森へ行ってみる!」


おばあさんは、わたしの髪をなでて言った。

「気をつけてお行き。森は広いけど、花はきっと、君を待っているよ」

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