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#衝撃のラスト
山根利広
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コメント
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第12話読んだわ!アパート取り壊しからの岐阜帰省ルート、急展開すぎて笑ったわ😂 でも「野垂れ死ぬ」って言ったら由貴が真に受けて落ち込むところとか、昔から変わらないコンビ感がにじみ出ててじわじわきた。母親の「部屋ない」からの冗談コンボ、虹雨の血筋やなって納得したわ。次回、所長の即答の裏が気になる🔥
「絶対言霊通りやわ、由貴のせい!」「すまん……言霊発令中やったな」
虹雨は頭を抱えた。由貴もシュンとしている。
「いくらなんでも急すぎやわ」
「このアパート取り壊しだなんてって今大丈夫やろ、決まったことやし」
「……まぁな、もともとルームロンダリングだったわけだしこの依頼終わって落ち着いたら次の依頼で他のルームロンダリングなり何かあったら引っ越すかなぁって思ってたけども」
「それそのままやん、次もルームロンダリングだったらええけど……言霊効果」
「期待しとくわ」
「どうすんの、新しいところ見つかる?」
「今から探せって言われても……引越し準備とかしてたら依頼も受けれへんし、てか引っ越し費用ー」
ピコン
スマホの着信音。虹雨は慌てて出た。
「所長、どうもですーコウです。はい、はい……報告書書き直しですか。さっきもメールを送りましたよね。今の部屋、取り壊しって。他のルームロンダリングのご依頼とかないんですか……ない? ない? そうですか。はぁ、はい……他の依頼の件も……ない、ないですか」
2人してガクッと首を下ろす。虹雨は着信を切った。
「あぁぁぁぁぁ……どうすりゃええんや」
「でも管理人さんが取り壊しまでならいてもいい、僕もここに特別に住んでもいいていうてくれたしね」
「そりゃ当たり前や。そうでもなきゃあかんやろ」
「例のこの部屋の事件のせいで退去が相次いでってそれだけやないやろ、あのエレベーターといい」
「……あぁ、都会でこの部屋と同等のアパートで由貴と男同士の2人暮らしで住むのに絶対今の貯蓄では見つからんぞ。どうすりゃいいんだよ。実家に帰るかどっかで野垂れ死ぬか」
「ん、今なんて」
由貴が虹雨の顔を覗き込む。
「野垂れ……」
「それは言うな」
「実家に帰る……あ」
「実家……虹雨の」
「でも東京から岐阜に戻るんか……引っ越し費用嵩むし仕事も田舎やしあるかどうか」
由貴は虹雨の肩を持つ。そしてしっかりと目を見ながら
「もう僕はあの夜東京では死んだんや。虹雨と再会からの岐阜で再出発したい」
「そか……」
「って僕も岐阜に戻っても実家には戻りたくないし」
「まだ親とは仲直りしとらんのか」
「しとらん」
「で、あっち戻っても一緒に暮らすつもりやったん?」
由貴は目を丸くする。虹雨はスマホでメールを誰かに打っている。
「東京では2人で暮らしてもええけど誰が岐阜でも一緒に暮らすってゆうた」
「え、ちゃうの」
「ちゃう」
「そんな、僕また野垂れ死ぬしかないっ」
虹雨は項垂れる由貴を見て笑った。
「んなわけないやろ、冗談」
「冗談きついわ、昔から変わらんな」
「あ、母ちゃんから返信来たで……『帰ってきてもええけど、あんたらの住む部屋はない』……へ???」
「「えぇぇぇえっぇぇえぇぇぇぇぇ!!!!!!」」
虹雨が部屋の片付けをしている中、由貴は動画の視聴者のコメントを見ていた。エゴサも仕事の一つと虹雨が由貴に教えていた。だが由貴は少しかったるそうに見ていた。
「やっぱり視聴者にみえない除霊動画よりもラーメン動画の方がコメントも視聴回数もポジティブなんだよなぁ」
「あと由貴のリアクションが大きいやつも結構回ってんだよ」
「やったね」
「俺にあって由貴にあるもの……はぁ、こっちはずっとやってんのに新参者に負けるとはな」
「でも虹雨の人気も一部信者的な人もいるわけだし落ち込むことないよ」
「まぁな」
「少しは謙遜して手を素早く動かしたら、荷物も多そうだし」
「これでも少ない方だ、ルームロンダリングの依頼がいつきてもいいようにスーツケース二個で住むようにしているんや」
「僕は一個で十分かも」
ふと部屋の片隅に置かれた由貴の荷物。機材がほぼ占めている。
「お前本当にこれだけでよく生きられるな」
「機材があればあとは何もいらない」
「でもただの宝の持ち腐れだったろ。自分で動画やろうとか思わなかったのか」
「撮ってたよ。でもただこうやってネガティブな意見とかが嫌で自己満だった」
「……って撮っていたやつ見たけど景色とか動物とか……」
「勝手にみるなよ」
「見れる所に置くからやろ」
「で、感想は」
「感想は……」
虹雨は片付けに戻った。
「言わないんかい」
「……お前のやりたかったことと社会がマッチングしなかっただけやな。もったいない」
「でも今、虹雨と再会して実現しかけているのに、また暗雲立ち込めた感じ」
「あの夜救われなかったことを考えるとよかったやんか」
「ほらこうやって自分のやったことを称えようとするのが昔から変わらん、ムカつく」
「ムカつくってそうやって指摘するのがムカつくわ。もっと感謝せい、母ちゃんもお前と俺が住める家を探してくれてるし」
「はいはい」
そうである、虹雨の母がそのあと冗談だったと電話をかけ直してきて(冗談を言うのは日常茶飯事な虹雨の母らしい性格である)実家の近くで2人の部屋を探してくれるとのことである。
「家を探してくれるけど、家賃とか引っ越し費用は俺ら持ちだからもっと稼がないとなぁ。所長に報告したら引っ越し代金と家賃を立て替えてくれるって、即答」
「すご、所長とできとんのか」
「たわけ、所長は人妻でアラフィフ」
「熟女と不倫……」
「たわけかっ!!!」
「はいはいー片付けしようねー」
いつものように宥める由貴。
「でも即答だなんてなんか裏あるやないの」
「あ……」