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堤から向けられた眼差しが、やけに真摯だった。
見つめ返す、ほんの僅かな時間で、自分でも気づいていないような感情を全部見透かされてしまいそうな気がして、咄嗟に逸らした。
「……いつから、“大”キューピットになったんですか」
は、と語尾に混ぜた下手くそな笑いを、堤なら拾ってくれるだろうと、そんなことにだけは都合よく甘えた。
「……そろそろ昇格してもいいだろ?」
冗談めいて話に乗った堤に、ほっとした。
「昇格制なんですか?」
「最終的には“グランド・エクセレント”キューピットまである」
「ふ、……っ」
不覚にも噴き出した。
隠すために、口元を拭う素振りで、おしぼりを押し当てる。
「またテキトーなこと言って」
「俺がテキトーだったことがあるか。いつでも大真面目だろーが」
そう言った口調があまりに気負っていなくて、気が、抜けた。
降りた沈黙の中************
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