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2.두 번째 박자
練習室の時計は、すでに深夜を回っていた。
ハオが持ってきた小さなスピーカーから、音楽がもう一度流れ出す。
だが、今度はどちらも動かない。
鏡越しに視線を合わせたまま、ふたりは呼吸を整えていた。
sh 「오늘은 여기까지 하죠.(今日はここまでにしよう。)」
そう言ってハンビンが再びタオルをハオに返す。
ハオはそれを受け取りながら、小さく首を振った。
zh 「아직 네 동작이 머릿속에 남아있어.(まだ君の動きが頭の中に残ってる。)」
ハンビンは苦笑しながらも、どこか照れくさそうに視線を逸らす。
鏡の中の自分より、目の前の彼の方が気になる。
それはライバル意識でも、憧れだけでもなく——
もっと、曖昧で確かな“刺激”だった。
sh 「너도 마찬가지야.(君も同じだよ。)」
沈黙。
でも、それは言葉よりも雄弁な沈黙だった。
冷めかけたスタジオの空気が、ふたりの体温で少しだけ温かく感じる。
ハオは荷物をまとめながら、ふと呟く。
zh 「언젠가… 같은 무대에 서게 될까?(いつか…同じステージに立てるかな?)」
ハンビンは一瞬言葉に詰まり、それでも真っ直ぐ答えた。
sh 「서게 될 거야. 노력한다면.(きっと立てるよ。努力すれば。)」
その言葉に、ハオの口元が柔らかくほころぶ。
彼は頷いて、ドアの方へ向かう。
振り返ったとき、まだ鏡の前に立っているハンビンの姿が見えた。
手を振るでもなく、ただ軽く視線を交わすだけ。
けれどその瞬間、ふたりの間には確かな約束が生まれていた。
“またいつか、同じリズムの上で会おう”という——
言葉にしない約束が。
つかれるこれ。